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夏期講習の最近のブログ記事

クロフェス!

 

こんにちは!

みなさん、毎日暑いですね。

 

今日は夏期講習で行った全科合同『クロッキー・フェスティバル』略して『クロフェス』という授業について紹介させていただきます!

 

クロフェスって何?!と、思った方もいると思いますので説明させていただいますと、課題内容は簡単にいってしまえばムービングクロッキーです。(クロッキー=: croquis)とは速写(速写画)とも言い、対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指す。主に動物や人体など動きのあるものを素早く捉える訓練として行われる。またタブロー(完成作品)へ昇華させるための習作として行われる場合もある。(wikipedia

ムービングクロッキーとはモデルの方に常に動いていただいた状態で行うクロッキーのこと。)

その日に来ていただいたモデルさん二人は現役芸大生。

身体表現やパフォーマンスなどの活動をしている方で、このお二人にダンスパフォーマンスをしていただきながらそれらをクロッキーする、というものです。

 

全部で5ポーズと少ないながらも内容の濃いものになりました。

 

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  ポーズめ、準備体操的な動き

  ポーズめ、ゆっくりなBGMとともに

  ポーズめ、激しい動き

  ポーズめ、種類の異なる椅子を用いて

  ポーズめ、フレーム、フラフープ、ロープ等を用いて

 

ポーズ中にモデルさんがとんだりはねたりするのに生徒はビックリ。(笑)

最初は動いているものを捉えるのにかなり戸惑っていたようですが、最後にはなんとか形になっていきました。

 

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こちらは講評風景です。

 

ムービングクロッキーは常に描く被写体が動いているので、「どうなっているのか?」ということを理解して観ないと描くことが出来ません。

実はこの『理解して観る』という行為は、動いていないモチーフを描く時にも重要な物の『観方』なのです。

 

今回のクロフェスを通して理解して観ることの大切さを体験してもらえたかな、と思いました。

 

夏も残り少なくなってきましたが、こうやって『観る』という力を伸ばしていただきたいと思います!

河合塾の生徒のみなさん、頑張りましょう!

 

 

 

夏期講習の最後、7ターム(8月25日〜30日)にも、人物クロッキーの講座があります。こちらはムービングクロッキーではありませんが、クロッキーに特化したタームになっており、二日ごとに受講することができます。

是非ご参加ください!

http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/

 

 

デスケルの使い方

ご無沙汰しております。

彫刻科です。

 

夏期講習が始まり二週間が経ちました。

 

今回の課題は「奴隷」のデッサンです。

 

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「奴隷」のトルソはプロポーション合わせや構図取り、

そして特にあの激しい「動き」、

受験の中でも難しいモチーフの一つですね。

一度はあの動きを出すことに苦戦したことがあるんじゃないでしょうか!

 

 

そこで、そんな「奴隷」のデッサンを攻略するために今回は、、、

 

『デスケルの使い方』をご紹介していきます。

 

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ちなみに皆さんは「デスケル」をご存知でしょうか?

受験でデッサンを経験している人はお馴染みな道具でしょう。

 

初めて見たとき、「ずるくない?」と思うくらい画期的に見える道具ですよね。

それでも意外と形が合わなかったりしませんか?

おそらくデスケルの使い方を十分理解していないのかもしれません。

 

 

 

【デスケルの使い方】

 

まずはグリッド(縦横の線)を画面に作ります。

 

と、言いましたが、線をガッツリ引く必要はありません。

これは個人的な好みではあるのですが、

画面の白をできる限り守るために、最小限に抑えていきます。

 

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ほとんど見えませんね()

 

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わかりやすくすると、こんな感じです。

それでも、見ているのはこういうことです。

 

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デスケル通り縦横3本ずつのグリッドをイメージしています。

 

 

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そして、モチーフにも合わせてみましょう。

 

この時大切なのは、デスケルを覗くたびに、設定した位置がずれないようにすること。

「真ん中の交差点が、ちょうど乳首に重なる」とか

「三段目の交差点が、ちょうど肋骨の角に重なる」とか、

少なくとも、2~3は基準を作っておくと位置がズレずにデスケルを使えるでしょう。

 

では、

アタリをつけていきましょう。

 

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アタリは「角の強いところ」を描いていくと、要点を押さえていきやすいですね。

ここまでなら経験者は慣れたものではないでしょうか?

 

 

 

ここで一度考えてほしいのが、

 

「どのタイミングまでデスケルを使えばいいのか。」

 

上の写真くらいまででしょうか?もっと描くまで使った方が良いのでしょうか?

タイミングは人それぞれあると思います。

 

しかし、よく言われませんか?

「デスケル使いすぎると、逆に合わないよ」なんてことを。

確かにデスケルはあくまで目安であって、頼りすぎはよくありません。

しかし、それなら「デスケルをやめるタイミング」とは一体どういう考え方で決めればいいのでしょうか?

 

 

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だいぶ奴隷が見えてきました。

このくらい全体がつかめるまでデスケルを使うと、あることができるようになります。

 

 

それは、16当分された小さい四角のなかを見ていくことです。

こんな感じ

 

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これだけ狭い範囲であれば、形の違いに気づけそうではないでしょうか?

 

木炭紙サイズの画面のなかで位置を確認してもなかなか合っているかわかりませんが、

ここまで細かくしてみれば、アタリがどこなのか、より高い精度で確認できます。

 

ここからが正念場!

ここまで進めてしまって「今更直したくない」なんて思う方も多いでしょう。

しかし、このタイミングできちんと直してしまえば、大きな狂いは未然に防げるでしょう。

 

 

ただ、あくまで二次元的な形を合わせたまでです。

ここに加えて三次元的に形を合わせられるかが、彫刻科のデッサンには求められます。

 

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注意してほしいのが、

一度設定した構図が、デスケルを覗く度にズレていないか。

よくある失敗です。例え一度描き終えたアタリであっても、再度確認して最終的に全てのアタリの辻褄があっているかを確認するとよいでしょう。

 

 

 

デスケルにおいて、

より確実な使い方は

「デスケル覗く→アタリを描く→合っているか確認(違ったら直す→再び確認)」

といった手順でしょう。

 

確認せず「いいかんじ~」で終えてしまうと、結局後で形の違いが発覚します。

折角デスケルを使ったのに、それじゃもったいないですよね。

 

このように、

確認作業さえできてしまえば、どんなに激しい動きの像でも簡単に二次元的な形を合わせることができます。

 

 

 

なんだかんだ言って、結局は自分に合った使い方が一番です。

そのためにも、試行錯誤が大事になってきます。

ただ、どんな方法であっても「確認」して「直す」ことは必要不可欠なことです。

めげずに頑張りましょう!!

テラコッタ実習②

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きれいに焼きあがって、1日経過。粗熱がとれたらヤスリがけして造形の仕上げと表面の磨きを行ってゆきます。

 

ここから先は各人の好みでスベスベつるつるの肌質にも出来れば、土っぽさを残した素朴な仕上げにもできます。

 

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続いて着彩。

 

今回の色付けはパステルなどの顔料系及び水彩絵の具を使います。

 

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塗ってはやすりまた着色。

 

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自分の好きな色味や質感を目指します。


そして完成!


とてもいい感じに仕上がりました。

 

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作品は学生たちの展覧会「KJ」にて広くお披露目展示され、とても好評でした。


テラコッタは衝撃で壊れなければ、縄文土器のように何千年でも残ります。

 

孫のまた孫まで大事に受け継がれるといいですね!

 

彫刻科 テラコッタ実習①

夏期に行ったテラコッタ実習の様子をお送りします。

 

河合塾美術研究所新宿校では、毎年夏の終わりの1コースをテラコッタ制作コースとして、塑造から焼成、仕上げまで行います。現役生にはAO入試のポートフォリオ対策としても非常に好評のコースです。


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まずはテラコッタ用の粘土で友人を観察しながらじっくり塑造します。

 

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テラコッタ用の粘土は焼成の際、割れにくいようにシャモット(ガラス質の粒)が配合されています。


植木鉢のつぶつぶですね。


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過去作品のマケット(小型模型)やサンプルの破片を見ながら焼き上がりをイメージします。

 

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表面が少し乾いたら、一度大きくカットして、中の心棒を取り出し粘土をかき出します。

 

厚みを均一にして内部に空洞を作って行きます。

 

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串で内側に穴をたくさん開けています。

 

こうすることで焼く際に粘土内に残った空気が膨張して作品が破裂するのを防ぎます。空気の逃げ道ですね。

 

 

再び作品を一つにくっ付けてよく乾燥させてから焼きます。

 

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焼き上がりの窯の中です。

 

破裂せずにきれいに焼けています。

 

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...つづく

 

AO入試にも効く!「テラコッタコース」

皆さん、こんにちは。彫刻科です。

梅雨も明けて、夏真っ盛り。暑い日が続いていますね。

この夏、各大学のオープンキャンパスを回り、志望大学のAO入試を受けてみようか?という気持ちになっている人もいるかと思います。

そんな人にも、ちょっと受けてみてほしいゼミのお知らせです。

いつもは、日々の制作やイベントの報告が多いこのブログですが、今回は、これから彫刻科で始まる課題を紹介します。

 

さて、その課題、いわゆる〝ザ・受験課題!"というのとは違い、一風変わった課題です。その名も「テラコッタコース(2016年8月22日(月)〜27日(土)6日間)」。こちらは、過去の完成作品です。

 

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テラコッタというのは、イタリア語で「焼いた土」という意味で、粘土を窯で素焼きした作品のことをいいます。古くは石器時代から作られていた大変歴史のある素材です。日本では古墳に収められている埴輪が有名ですが、エジプト文明、メソポタミア文明などでも、紀元前の作品が発見されています。お隣りの中国でも紀元前210年〜209年にかけて建設された始皇帝陵の等身大の兵士の像、兵馬俑(ja.wikipedia.org/wiki/兵馬俑なども有名です。

 

実際にこのコースで過去に制作された作品をもう少し。

 

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こういった作品がどうやって作られるのか、ちょっと見てみましょう。

 

まずは、モデルとなる人同士を決め、小さな像を作って作品イメージを固めます。

 

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イメージが固まったら、実際の作品制作に入ります。よーく見て、焼き物の土に空気が入らないようにしっかり粘土をつけていきます。

 

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真剣に取り組んでますね。

 

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塑造制作の段階で一旦完成させたら、中の粘土を抜いていきます。

せっかく作った作品をワイヤーで切っていくので、なかなかに緊張の瞬間です。

 

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後ろから見るとこんな感じです。

 

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最後は、制作板から外して、こんな風に抱えて仕事をします。

 

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中の粘土が全部くりぬけたら、ドロドロに溶いた粘土で切った部分を接着していきます。なかなか工程が複雑ですね。

 

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接着した箇所を丁寧に修正して乾燥前の完成です。

 

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このまま1週間ほど乾燥させて窯に入れ、焼いた後、さらに修正、着色を加えて作品として完成させていきます。

 

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作品は、しっかり写真撮影して、AO入試用のファイルに収めれば、自分の作品としてしっかりアピールできますね。

 

夏期講習「テラコッタコース」は、まだ受け付け可能です。

AO入試用のファイルに悩んでいる皆さん、是非受講してみてください!

申し込みはこちらから↓

http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/ppl/

日本画専攻 夏期講習

みなさんこんにちは。

日本画専攻の講師から、夏期講習の授業についてのお知らせです。

私たちの夏期講習も第3ターム目!

今回の課題では、東京芸大の日本画科に合格した大学一年生がデモンストレーションに来てくれました。


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モチーフの石膏像は「ヘルメス」。2016年度の東京芸大日本画科入試の一次試験の課題です。


せっかくなのでデモストの方にも実際の試験と同じ位置、光で描いてもらいました。

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やはりデモストの方の作品は、進みもスムーズでとても見やすいです。

ヘルメスのような服を着ていない裸像は、描きだす最初のとっかかりとなる箇所があまり無いのでとても難しいですね。


東京芸術大学日本画科入試の一次試験石膏デッサンの試験時間は12時間。

他の科と比べてもとても長いです。


この長い時間を使って、細部までしっかりと描き込み、そのモチーフの存在感や纏う空気まで表現していきます。そのためには、対象をよく見ること、知る事、描ききる忍耐力が必要不可欠です。

 

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暑い中、毎日集中して描くことはとても大変ですが、この夏をしっかり乗り切れば秋には実力がついたことを実感できるでしょう。

次のデモンストレーションは夏期講習第5ターム(8/15~)です!今度は「着彩写生」の課題になります。

 

今からでも間に合う河合塾美術研究所の夏期講習のお申し込みはコチラから!
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逆さま石膏デッサン

彫刻科、今日はなかなか見慣れない課題をやっています。

 

逆さまブルータス。

 

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人間の脳は一度見た景色をほとんど見ていないと言われます。

 

記憶を合成して日々を生きているらしいのです。

 

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これは学生を日々見ているととても納得できる論説です。

 

浪人して経験が増してくるとあまり良く見なくても素人目には「らしく」なってしまう。

 

目の前の事実の観察よりも、頭の中の記憶や考えで描いてしまうというようなことが起きます。

 

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そのまま観念的な方に進んでいくと通称「浪人病」という、「観察ってなんだっけ?」という迷路に陥ってしまうこともあります。冷静な観察や測量ではなく、全てが人工的で強引、小手先になってしまうスランプ期間です。

 

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対象のイメージやフォルムがどのような状態でも形取りや空間把握ができるような観察力を養うために、じっくり腰をすえて取り組んでいます。

 

ヒツジのデッサン

7月のオープンコース、ファインアート科合同の授業。西新宿7丁目のビルの3階に羊がやって来ました。とても愛らしいのでスナップを載せておきます。

 

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最初はちょっと緊張しているようでベエベエ大きい声で鳴いていました。

 

そりゃそうですよね。昨日までいたところとは似ても似つかない大都会の一室で、見たことない人たちに囲まれてますから。

 

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でも学生たちとスキンシップするうちにだんだん落ち着き、よくなついてくれました。

 

放っておくとなんでも食べようとします。

 

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ちなみに去年はヤギが来ました。

 

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動いている羊を描くのはなかなか難しくみんな苦労してました。

 

体のプロポーションを結構合わせても、なぜか牛っぽいシルエットになってしまうんです。

 

決め手は首の長さ。馬ほどではないですが結構長いです。

 

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夏なので毛は刈られていましたが、それでも他の動物に比べ骨の形態が表面にあまり露出せず、そのあたりも漫然と表面描写しているとフワフワ感だけになってしまいます。

 

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とにかくよく動くから、希望のポーズを待っててもラチがあかない。

 

完全にムーヴィングの素描です。しかし観念で描こうとしても生きてこない。

 

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割と自然な秀作を一枚。彫刻科Nさん。

 

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みんな、自分から席を立って何度もクロッキーするような能動的なデッサンが求められ、なかなかの特訓になったようでした。

 

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