今日は2学期最後の授業でした。これから冬期講習、年が開ければ共通テスト、そして大学受験ですね。

2020年の日本画専科最後の授業は、基本に立ち返りリンゴとレンガです。

リンゴとレンガは日本画の授業ではよく登場するモチーフです。

特にリンゴは「リンゴではじまりリンゴで終わる」と言われるほど難易度の高いモチーフです。

 

高校3年生のときに自宅でリンゴを描いて先生に見せたところ、「赤しか使ってないね。」と言われました。

その頃の私は「かなり模写できたと思ったのに何が違うんだ!リンゴって赤いじゃないか!」と思いました。

参考作品と比べればわかるのですが、赤くない色も微妙に使うと自然に見えたりするんです。

やはり実物の参考作品を見なくては、微妙な色彩や濃度に筆の運びを読み取ることはできません。

また良い作品は写真にすると、クオリティが落ちて見えます。逆にあまり良くない作品は写真にした方が良かったり。

こんな時代ですが、そういった意味で対面授業は必要です。こういった時間が生徒の糧になれば。