河合塾美術研究所名古屋校では、弊校の歴史に大きな役割を果たしてきたギャラリー「NAF」の「Art Space NAF」としての移動・リニューアルオープン展として、202295日[月]〜18日[日]まで、「登山博文(とやまひろふみ) Drawing/Tableau 2008-2010」を開催いたします。

 

登山博文は、画業の傍ら1991年から2021年の間、河合塾美術研究所講師を務めてきましたが、昨年11月、病のため鬼籍に入りました。美術研究所において数多くの教え子を芸術の世界へと送り出したことは、登山という画家像と切り離すことができません。

本展では、2008年から2010年の間に制作された夥しい数のドローイングに注目し、これらを対応関係にあるタブロー作品とともに展示いたします。2008年から2010年は「あいちトリエンナーレ2010」に出展された大作の制作前後であり、登山が絵画の生成過程そのものを追求する上で試行を重ねてきたタブローとドローイングとの関係を垣間見ることができるでしょう。

 

会期:2022年9月5日(月)~9月18日(日)10:00~18:00 ※会期中無休

会場:Art Space NAF(名古屋市千種区今池2-1-10 河合塾千種校北館1階)

入場料:無料

 

登山博文

1967年福岡県生まれ。1997年愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了。線や面、色彩、さらには描き方や描く順序など、画面を構成するさまざま要素を純化させることで成立する絵画を一貫して追求。限りなく少ない関数へ還元されたその作品は、同時に多様な解釈を許容する寛容さを備える。「引込線2013」旧所沢市立第2学校給食センター(2013年)、「あいちトリエンナーレ」(名古屋、2010年)、「放課後のはらっぱ 櫃田伸也とその教え子たち」愛知県美術館・名古屋市美術館(2009年)などに参加。

 

Art Space NAF(アートスペース ナフ)

名古屋市千種区今池2-1-10 河合塾千種校北館1階

1977年開設の造形教室を母体とする。ギャラリーとしては1980年開設。初期より、予備校教育、美術教育に限定されず時代に呼応した講演会・企画展を実施。招聘作家、論者として東野芳明、針生一郎、小杉武久、田中泯、工藤哲巳、谷川晃一、日比野克彦、奈良美智など多数。