みなさんお待たせしました。
今日から何回かに分けて東京藝大デザイン科に合格した人たちの
インタビューと授業での作品などを掲載していきます。
初回は今年度東京藝大デザイン科に現役で合格した中川さんです。
中川未子さん(平日専科生)
東京藝大デザイン科合格(現役合格)
入試直前の最後の紙立体と一緒に。この最後の紙立体課題でもユーモア溢れる面白い作品を作ってました。
本人が思っていたようにいかなかった部分もありましたが、
最後まで守りに入らず自分が面白いと思う直感を貫いていましたね。
Q. 東京藝大デザイン科に合格した今の気持ちは?
中川:中々実感が湧かないですが、これから東京藝大で沢山のことを学べると思うとワクワクします。
沢山挑戦していこうと思います。スプツニ子!さんに会える!!!!!
※中川さんは准教授のスプツニ子!さんが大好きです。笑
Q. なぜ自分は合格できたと思いますか?
中川:本番で言うと、ありきたりな言葉ですが諦めなかったからだと思います。
勝負もして、だからこそギリギリまでハプニングも起こったんですけど絶対諦めないぞ!と粘りました。
本番までで言うと練習ための練習をしなかったからだと思います。
新しいことに挑戦して、沢山失敗して沢山学んできました。練習は本番のためのものです。
※中川さんは高2の冬期講習の2タームに体験的に飛び込みで
東京藝大デザインのコースを受講したのが実技体験のスタートです。
それまではデッサンなど何もやっていませんでした。
その後も高3春期講習までは実技は何もしていません。
なので本格的実技を始めたのは高3の平日専科からです。その後は土曜ゼミ、夏期、冬期講習も受講していました。
中川さんの直前講習での制作風景。おめでたそうな作品です!
Q. 入試でモチーフや課題を見た瞬間はどう思いましたか?
中川:
<鉛筆写生>
よっしゃ!!楽しい!!
<色彩>
微妙な感じ...。
<形体>
工業製品!?難しいから慎重にやらねば...。上手に作れば周りと差がつけられる!!音系来ないかなぁ...。
※音系来ないかぁと言うのは多分、中川さんコンクールで音系をテーマにした課題の時、
本科生を抑えて1位だったのと、それが面白い作品だったので応用できるかなと思ったのでしょう。
Q. 試験の時はどんな状況でしたか?
中川:
<鉛筆写生>ずっと順調でした。
※現役なのに、す、すごいですね。
<色彩>
上手くいかなくて0.3秒だけ、「もういいや」ってなったけど修正し、全力を尽くしました。
<形体>
開始2時間後にフォルムを変更した時は自分でも「何してるんだろう。今、本番だよ...?」と思いました。
でも、色彩の失敗もあったし納得いかないまま作るのは楽しくないと思い、変えました。
残り1時間無い時にリコーダーが作れていない状態なのに形体が真っ二つに折れた時は
0.5秒くらい「私、呼ばれていないんだ...」と思いましたが、
すぐ「あ、今折れてくれたんだ!採点の時に折れないようにしなきゃ!」と気づけて、感謝しながら直せました。
※2次は色々ハプニングがあったようですね。形体の方が0.2秒時間がかかりましたね。笑
しかしどちらも1秒かけずに気持ち立て直して判断してます。 もちろんあくまで本人の体感の時間です。
Q. 一次、最終それぞれ試験終了後、自分は合格すると思っていましたか?
中川:
<一次>
自分の中の1番が出せたので、もし、滑っても落ち込まないなと思いました。
<最終>
本当に分からなかったです。でも全力尽くしたから後悔はなかったと思います。
Q. 河合塾での受験対策どうでしたか?
中川:先生方が教えてくださったことは間違っていなかったと思います。
毎日緊張しながら、でも楽しく充実した一年を過ごせました。自分自身とても成長出来たと思います。
Q. 受験対策中で心に残っている出来事は?
中川:点が繋がる瞬間です。
※物事や意味が繋がり理解出来た時にハッとする瞬間のことです。1つの課題のことではないです。
そんな瞬間が沢山あるなんていい場ですね。
でも本人にその気持ちや思考がないと、同じことを言われても、体験しても
次に繋がらないですよ。
Q. 楽しかったなど思い出の課題は?
中川:顔をいっぱい作った立体と沢山モチーフがあったデッサンは特に楽しかったです。
学びが多い課題は全部楽しかったです。
※顔いっぱい作り始めた時は、この人は今までの常識を軽やかに超えていくなと思いました。
塾生作品展の作品も同じですね。ある意味今までの塾生作品展の中で一番インパクトあるし、
ひょいっと今までの次元を超えた作品作ってきたなって思いましたね。
塾作の画像はちょとドキドキしちゃうのでブログでは小さめなの載せておきます。
顔いっぱいの作品
沢山のモチーフで組まれたデッサン課題。力作です。
塾生作品展のインパクトありすぎな作品。
受験課題じゃなくてもつくりたいものためには手を抜きません。
徹夜でモデルさんにペイントしてスタジオでカメラマンに撮影してもらったそうです。
今回はここまでです。
中川さん第2部はまた今度!すぐにアップします!
お楽しみに!