今回は今年度東京藝大デザイン科に合格した渡辺千晶さんにインタビューしました。
渡辺千晶さん(平日専科生)
現役合格
東京藝術大学デザイン科合格
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格
※直前講習で描いたジョルジョと渡辺さん。後列の難しい位置ですがかっこよく描けてます!
制服ちょっと白いのはこの日は水粘土をやっていたからです。
Q. 東京藝大デザイン科に合格した今の気持ちは?
渡辺:嬉しいです。塾の友達と一緒に合格できたことがうれしく、これからの大学生活も心強くて楽しみです。
※渡辺さんの夏期講習での色彩作品。しなやかさと緊張感のバランスがなんとも良いですね!
Q. なぜ自分は合格できたと思いますか?
渡辺:出来るだけ塾の授業を休まないようにしたり、受験科に早くから通ったりして、課題数を多く
こなすことができたからだと思います。
※渡辺さんは高1の4月から基礎高1・2専攻クラスに通い、高1の冬期講習で受験科の東京藝大デザインの講座を
体験的に受講し、高2からは受験科の日曜専科に通い、夏期講習、冬期講習も東京藝大デザインコース
を受講し、高3から平日専科に通っていました。高3の時は土曜ゼミも受講していました。
※一学期の形体作品。難しい形状も形を選びながら粘り強く丁寧に仕上げていました。
Q. 入試でモチーフや課題を見た瞬間はどう思いましたか?
渡辺:
<鉛筆写生>
半身像は好きなので、ラッキーなモチーフだと思いました。
<色彩>
ガーベラがとても綺麗で、気持ちが高まりました。
課題内容が塾で前日に出た課題とよく似ていて構成が考えやすかったです。
<形体>
リコーダーの模刻のクオリティーで差がつきそうな課題だなと思いました。
※課題的には問題なさそうな感じですね。モチーフが綺麗で気持ちが高まるっていいですね!
※直前期の渡辺さんが円盤投げ描いている制作風景。
半身像好きというだけあって軽快にかっこよく描けてますね!
Q. 試験の時はどんな状況でしたか?
渡辺:
<鉛筆写生>
画用ボードの裏表を間違えてしまい、試験官の方にお昼くらいに指摘された後はかなり
動揺していました。
指摘されるまではとても順調にゆったりと描くことができていました。
最終的には自然にまとまったと思います。
※ボードは裏のままで良いということになったそうで最終合格までできて藝大懐深いです。
藝大ありがとうございます。
<色彩>
明度の高いモチーフが多く、周りの人が背景を着色している人ばかりだったので自分の画面が
弱いかもしれないと不安になりながら描いていました。
※明度対比が弱い配色で他の人に負けないようにと描写やクオリティーをよりこだわって
上げれたのも良かったかもしれませんね。
<形体>
抽象的なテーマだったので個性の強いフォルムを作っている人が多く少し圧倒されかけましたが
計画立ててしっかり完成度を上げることができました。
※デッサンはハプニングがありましたが、二次は不安はありつつも落ち着いて出来たようですね。
どれも冷静によく粘ったと思います。
※直前期の渡辺さんのデッサン。堂々と清々しく描きますね!
Q. 入試の時にお昼ご飯にかけた時間と何を食べたか教えてください。
※東京藝大デザイン科の入試は決められたお昼時間1時間の使い方は自由で、制作してもよいです。
渡辺:
一次試験の時のお昼は、すごく動揺していてお昼どころではなかったので野菜ジュースだけ飲みました。
二次試験の時は野菜ジュースとおにぎり1個を作業しながら食べました。
※野菜ジュースは欠かさなかったようですね。それにしても一次での出来事は食欲なくなりますよね。
※二学期の色彩。不思議なムードがある作品です。よく観察できてます。
Q. 一次、最終それぞれ試験終了後、自分は合格すると思っていましたか?
渡辺:
<一次>
画用ボードの裏表の間違いもあり、落ちたかもしれないと発表までとても不安でした。
<最終>
落ちても受かっていてもおかしくないなと思っていましたが、
時間が経つにつれ自分の作品のダメな点ばかりが気になって不安になっていきました。
※一次試験終了は石膏か構成かにもよりますが3、4日後、
最終合格発表は二次試験終了4日後にあります。
他の大学では発表がもっと遅いところもあるのでまだ早い方だとは思いますが
時間があるとだんだん不安になりやすいですよね。
渡辺さんは芸大が最後の試験だったのですが、この後もまだ試験が残っている人は発表まで
不安はあるかもしれませんが目の前のやるべきことに集中しましょう。
そうすることで対策している間だけでも多少気が紛れると思います。
※直前期の色彩制作風景。いい雰囲気で綺麗に描いてますね。
Q. 河合塾での受験対策どうでしたか?
渡辺:様々なモチーフを描写したり、作ったりすることができて面白かったです。
自分でどう課題に答えるのかを考えたり、他の人の課題に対する答えを見たりするのがとても楽しく
刺激的でした。
※直前講習での紙立体。可愛らしい。それにしても紙で器用に作りますね。
作りや素材の扱い方はよかったのですが実はこの作品、課題としては総合的にもう一つでした。
でも自分の嗜好から出て来たアイデアを形にしたことで他の人には無い個性は出ていました。
こういう姿勢は1課題としての総合的な評価は別にして試験までその感覚は繋がっていくように感じます。
Q. 東京藝大デザイン科の一次試験の鉛筆写生は石膏像を含むデッサンと構成デッサンを選択できますが、
石膏デッサンを選んだ理由を教えてください。
渡辺:石膏デッサンを選択した理由は、参考作品のかっこいい石膏デッサンに憧れがあったことと、
愛知芸大対策(静物デッサン)に活かすには石膏と構成どちらがいいかと先生に相談した時、
置いてあるものを自然に画面の中に表現するという点では石膏の方が似てるからいいんじゃない。
と言われたからです。
※かっこいい石膏デッサンに憧れがあったって分かります。もともと造形が優れてるモチーフですしね。
それにどんなものやことにも憧れって原動力になりますよね。
結局出願はしなかったのですが渡辺さんは高2の時は愛知芸大も併願校に入っていたので先生に
そう聞いたのだと思います。
構成デッサンでもいいと思いますが、先生は生徒の資質を考えて言ってる部分もあったと思います。
※二学期の渡辺さんのデッサン。しっかり描き切ってますね!
※直前のデッサン。生き生きしていていいですね。
※直前のデッサン。マルスの造形がかっこよく見えます!
※年間通していろんな石膏像やモチーフを描くことで経験、感受性、スキルを上げることができます。
Q. 石膏デッサンで得られたものを教えてください。
渡辺:石膏を選んで良かったことは、石膏像単体だとひとつの塊だけなので、光陰の組み立てや、
描き起こすとらしさが出るポイントが比較的理解しやすかったことです。
※対策で奴隷を描く渡辺さん。かっこよく捉えています。
Q. 受験対策中で心に残っている出来事は?
渡辺:直前講習会の時、授業後に残って練習をしていた時、浪人生の人が話しかけてくれたのが嬉しかったです。
※話した内容は知りませんが、そんなことでも現役生にとっては嬉しいものなんですね。
※冬期講習で形体課題の制作風景。渡辺さんとにかく冷静にしっかり作って行きます。
※夏期講習中での色彩の模試作品。2位でした。まだ時間の中で追いついてない部分もありますが、
そこまで学んできたことを生かしながら一生懸命工夫しているのが分りますし、
モチーフの魅力と個性のバランスもしっかりとれています。
Q. 楽しかったなど思い出の課題は?
渡辺:紙立体に多かったのですが、テーマを与えられている条件の中でどうすれば見る人に
「なるほど!」と思ってもらえるかを考えるのが楽しかったです。
※そんな観点でも楽しんで制作してるなんて知りませんでした。
それはとてもいいことですね!
※最後の紙立体課題。謎のスイッチを押す渡辺さん。
※渡辺さんの一学期の紙立体作品。形体と空間の関係が綺麗ですね。
渡辺さん第1部はここまでです。
渡辺さん第2部もお楽しみに!!!
