建築専攻シリーズ:東京芸大現役学生インタビュー、パート3:3年生の課題について

Q: では、他の学年の課題ではどんな課題がありましたか?

A: 印象に残った課題としては、3年次の大宮駅周辺再開発です。はじめての2人での共同設計で、自分たちの操作が何なのかを常に話しながらやっていたのが楽しかった記憶があります。大宮駅は、西の玄関口品川に対して東の玄関口大宮と位置づけられ、再開発が見込まれている地区なのですが。

A: 2人で組んで進めていると、1人がパッとやった無意識の操作に、それはなんなのかという質問が生まれる。自分たちが何をしているのかを雑談レベル〜エスキスレベルで確かめ合いながらすすめました。

A: 個人的にはAAWSで行ったリサーチを、設計に着地させられなかった悔しさがあったのですが、大宮課題ではリサーチとボリュームスタディをドーンと無媒介にあわせることができたのが嬉しかったのです。

Q: (補足:Aさんは2年次で、東京芸大とロンドンのAAスクールが主催するワークショップ(WS)に参加していました。そこでも、ロンドンの一角をリサーチ(調査)した体験があったのです)

Q: 最終的には、どんな機能のものになったんでしょうか?

A: 機能としては、商業とオフィス、そして住戸の各面積が与えられ、それを解くことが求められていました。

 

Q: 商業施設とオフィス、住戸の集合施設と言うことか。そこに与えられた面積をどう生かしていくかって感じかな?

A: そうですね、どう積み上げるかという俯瞰での合理的なボリュームスタディと、街をリサーチして得た生の情報をどう掛け合わせて行くかを考えました。

Q: さすが3年生の課題ともなると規模感も内容も段違いになってきますね!では、このあたりで今後に向けての視野についてお聞きしていきます。

<動き続ける現代の都市に対して、学生同士のかけ合いで作品をつくっていくという課題でした。建築のおもしろさのひとつに、今まさに進行しつつある状況に対して働きかけていくという側面があります。最終回の次回パート4は卒業後について聞いていきましょう!>