<建築専攻シリーズ:東京芸大現役学生インタビュー、パート4:今回は卒業後の進路と、その理由についてです!>

Q: お二人とも最高学年と言うことで、将来についても考える学年な訳ですが、周りの人達はどのような進路に進んでいくのでしょうか?

A: 大学院に進む人は多めですね。知っている範囲では、大学院を修了した方の半数程度はアトリエ系の設計事務所に進んでいます。

Q: (補足:インタビュー後に聞いたところ、学部卒では大手企業や大手設計事務所が多く、大学院卒ではアトリエ系設計事務所も増えるとのことでした。特にアトリエ系設計事務所では、近年大学院修了を条件としているところが増えています。)

B: 建築とは直接関係ない分野に進む人も中にはいます。逆に言うと藝大建築の良いところの1つは、建築以外の道も拓ける、というところかもしれません、、藝大建築の4年で学んだことをこの分野にも生かせるかも、、と言いながら別分野に進んでいる気がします。それは藝大建築の自由さから来ているような気がします。興味があることはとことんやって良いし、それを周りは認めてくれる、みたいな。

Q: なるほど。大学全体の雰囲気としてはどうでしょうか。

B: 自分の好きなことに関して、とことん話せる人たちがいる、っていう場所です。藝大は建築だけじゃなくて、油画も、日本画も、デザインも、バイオリンも、ピアノも、、、って、とにかく自分の好きなこと、興味あることを突き詰めたい人が集まってると思います。

B:そういう人たちと話してる時間は本当に楽しい。全然違う世界が見えて、他の分野の人に自分のことを話す、ってことでより自分の好きなこと、興味あることについて考えられるというか、、他の分野の人が身近にいると、建築家同士でしか通じない言葉じゃなくて、みんなに伝わる言葉で、、みたいな思考が生まれる気もする。

A: 他分野に生かせるというのは、建築をやるにせよやらないにせよ、建築的思考ができるようになってくるということですよね。それはほんとうにそう思います。建築的言語を獲得できると、建築好きすぎる変な人たちと会話できるようになってきて楽しいです。

Q: (これは他の学生にも聞いた話ですが、東京芸大では四六時中建築のことを考えるような生活が起こります。とはいっても、それは学校側がそう求めるのではなく、学生の考え方自体が建築を通じた考え方として、ちょっと大げさに言えば世界のとらえ方が建築という観点を通じた形になってくると言うことかも知れません。)

Q: (具体的な進路の事例としては、以下のリンクが参考になります。https://www.geidai.ac.jp/department/fine_arts/architecture)

<以上、今回は大学4年生に在籍するお二人のインタビューでした。次回は、今年度大学に入学した人達に対するインタビューを通じて、大学入試対策を中心に聞いていく予定です!>