はじめまして。
河合塾美術研究所 教務の石田です。
 
この度、社会人対象の夏期公開講座を7月・8月に
実施するにあたりまして、
「日本画制作、初めてです。絵具がきれいだな、と単純に
思っていましたが、実際に扱うのは初めてです。」
なわたくしが、一足お先に体験させていただきました。
※7月の講座は定員に達しましたので締め切りになりました。(7/6現在)
8月の講座には若干の空きがありますので、お早めにお申込くださいね。

今回のテーマは「味覚」

まずは、テーマである味覚から連想することを挙げてみます。
画面サイズはSM(サムホール)麻紙パネル(227×158㎜)です。
 
幸せ、ふわふわ、甘い、ピンク、藤色 などなど・・・・・。
 
そして、自分がイメージしたことをもとに、先生が用意してくださった
資料のなかからモチーフを選び、トレースします。
(トレースなので、画力に自信がなくても大丈夫!)
そしてそれを画面にレイアウトして、下書きをします。

 
下書きができたら、どんな色を入れていくのかを考えます。
このあたりはこんな感じかな、とか、最初にイメージした色を
どの辺に入れようかな、と、とてもざっくり。

 
そして、いよいよ絵具を使って色を入れていきます。
夢中になってしまい、写真を撮るのも忘れてしまいました(笑)
が、胡粉や岩絵具を膠(ニカワ)で練って、溶いて、絵皿のなか
に色ができていく様も、色を塗って、そのうえから別の色を
塗ってみたら、先に塗った色が透けて見えたり、今まで
水彩絵具しか触ったことがなかった私には、すべてが
新鮮で、楽しくて仕方なかったです!!

 
一色でべた塗りじゃなくて、いろいろな色を使って盛り上げて
フワフワした感じを・・・
う~ん、なんだかイメージと違うな。美味しそう、じゃないし・・・
と、もやもやしていたら、胡粉が筆から画面にポタッ・・・
「ひえ~!!」と思っていたら先生が「そのまま乾かしてみたら」
 
すると、どうでしょう。
「なんかこの半透明な感じが良いじゃない??」
この辺は胡粉に色を足して塗ってみよう。
何?何??こんな風になるんだ!
楽しいじゃないか~!!
 
 
実は、私は美術が苦手でした。
学校では美術の授業が好きじゃなかったです。
(なので、当初ここに載せる予定もなく、写真もあまり
撮っていなかったのですが・・・・。)
乾かしながら先生に告白したら、「どうして?」
と聞かれて、考えてみたら「上手く描けないから」だったと思います。
 
でも、今回は先生から「そういうのもなかなか良いね」とか
思い通りにならないことでも、進めていったら「意外と良いかも!」
なことがあって、小学校や中学校のときに、この先生に
教えてもらったら考えた方が違ったかも、と思いました。
今回指導をしてくださった、阿部 任宏先生です。
実際に動いたり、話すと、ますます魅力的な先生です。

 
私のように初めての方や苦手意識がある方も、
どうぞ安心してご参加ください。
とても楽しかったので、一人でも多くの方に体験して
いただければ幸いです。
 
 
恥ずかしながら、完成した初作品でございます(笑)