<建築専攻シリーズ:東京芸大現役学生インタビュー、パート1:東京芸大はどんな大学?>
東京芸大現役学生インタビュー第1回は、いきなり最上級生、4年生から始めることにしましょう。
4年間を過ごして、卒業制作(東京芸大では卒業論文ではなく卒業制作として学生それぞれが自ら設計課題を課して制作します)に向かおうとする今、どんなことを考えているのでしょうか。
ちなみに、今回インタビューに協力してもらったお二人はどちらも女性です。
東京芸大の建築科では男女比がおおよそ半々で、時には女性が多くなる場合もあります。
最上級生によるインタビュー、パート1:「東京芸大はどんな大学?」
   Q: まず、自己紹介から。現在藝大4年生のお二人ですが、出身地と出身高校を教えてください。
A: 静岡県浜松市出身です。浜松北高校を卒業しました。
B: 出身は愛知県一宮市、高校は一宮高校です。
   Q: ありがとうございます。お二人とも最終学年と言うことで、これまで振り返ってみて東京芸大という大学をどんな大学だと形容しますか?
A: 「自分で学ぶ大学」でしょうか。
B: そう思います。必要な道具から、図面の書き方まで。「教えてもらう」というより、先輩を見て学んだり、同級生と一緒に考える、ことが多かったように思います。
A: 手取り足取り教えてくれない代わりに、先輩後輩・助手さん・先生方との距離は近いのです。自分から聞きににいける環境ではある。先生も「教えてあげる」というスタンスではなく、「一緒に考えよう」という態度で接してくれます。
B: 先輩から教えてもらったことを後輩に伝えていく、というようなことをちょうど今やっています。(笑)
A: そうですね!反対に、一年生の純粋な質問や意見に目からウロコということもあります。
B: 最初は戸惑う部分もあったけど、今はそれが良かったなと思います。お互い意見を言い合える同級生が多い。
A: 入学式の日に、ある教授から「僕たちが教えてあげられることは何もない」と言われたのは、ショッキングな出来事でした。でもさっき言ったような点から、今その言葉の意味がわかってきた気がします。
<「君たちに教えられることは何もない!」から始まった学生生活、パート2では印象に残った課題について聞いていきます!>