名市大・建築専攻 の記事一覧
建築専攻 ランチレポート3
建築専攻です。ランチレポート、まだまだいきますよ。
今回は学生講師の島津先生です。
島津先生は昨年学部を卒業し、現在は大学院で藤村龍至研究室に所属しています。
島津先生のランチは、、
なんと美味しそうなシラス丼。でも学食じゃないですね。聞いてみたら、鎌倉の海沿いのお店だそうで。現在、島津先生は研究室の実習の一環として、鎌倉のお寺の敷地内にある空き家をカフェに改装しているとのこと。
その打ち合わせの様子も写真に撮ってくれました。
今はカフェの家具を制作中だそうで、取手校に通っています。そう、東京芸大には上野以外に、取手キャンパスもあるのです。取手キャンパスには立派な工房があり、そこで島津先生は鉄板と格闘しています。直接モノをつくる環境は美大ならでは。
取手キャンパスの学食は新しくなり、こんな感じだそうです。ガラスにメニュー書いちゃうんですね。学食と言うよりもカフェのような、、とても好ましいですな。
島津先生はランチの最中にも鉄板を離しませんでした、、さてどんな家具が出来るでしょう?このプロジェクトについてはまた続報をお届けしますね。
建築専攻 ランチレポート2
建築専攻の渡辺です。今回は東京芸大の学生講師、若尾先生のランチを見てみましょう。東京芸大には「大浦食堂」と「キャッスル」という2つの学生食堂があり、どちらも個性豊かな、、
ってアレ?弁当かい。
若尾先生によると、東京芸大の生協による手づくり弁当だそうです。生協ではこれまでも市販品のお弁当を扱っていたのですが、栄養バランスが微妙で不名誉なあだ名がついたものだったそうです。
それが、生協手づくり弁当ではご覧の通りバランス抜群、更に味も良いと言うことで、若尾先生の最近のお気に入りだとか。周りの友達に「それどこで買ったの!」って聞かれたりもするそうです。
弁当の横に置かれたPCとトラックボール、さらに下敷きになったカッター板がいかにも建築学生的なランチ風景ですね。なお不名誉なあだ名の内容が知りたい方は、建築教官室までお越しください。
名市大専攻 ランチレポート1
名市大専攻の渡辺です。今回は名市大の学生講師、中原先生によるランチレポートです。中原先生の大学ランチ写真は...
ん〜、美味しそうな卵焼き、、ってオイ!どこまで卵が好きなの。って思いましたら、
この卵、「流体力学」の授業で使った残りだそうです。
その授業では、画用紙1枚で卵のパッケージをつくり、大学の建物4階から落っことしていかに割れないかを競ったとか。なんですと!その話を聞いた瞬間、教官室に居合わせたメンバーがすぐさま自分ならこうするよ!と言う話で盛り上がったのは言うまでもありません。
名市大専攻
建築専攻 インタビュー③
<建築専攻シリーズ:東京芸大現役学生インタビュー、パート3:3年生の課題について>
Q: では、他の学年の課題ではどんな課題がありましたか?
A: 印象に残った課題としては、3年次の大宮駅周辺再開発です。はじめての2人での共同設計で、自分たちの操作が何なのかを常に話しながらやっていたのが楽しかった記憶があります。大宮駅は、西の玄関口品川に対して東の玄関口大宮と位置づけられ、再開発が見込まれている地区なのですが。
A: 2人で組んで進めていると、1人がパッとやった無意識の操作に、それはなんなのかという質問が生まれる。自分たちが何をしているのかを雑談レベル〜エスキスレベルで確かめ合いながらすすめました。
A: 個人的にはAAWSで行ったリサーチを、設計に着地させられなかった悔しさがあったのですが、大宮課題ではリサーチとボリュームスタディをドーンと無媒介にあわせることができたのが嬉しかったのです。
Q: (補足:Aさんは2年次で、東京芸大とロンドンのAAスクールが主催するワークショップ(WS)に参加していました。そこでも、ロンドンの一角をリサーチ(調査)した体験があったのです)
Q: 最終的には、どんな機能のものになったんでしょうか?
A: 機能としては、商業とオフィス、そして住戸の各面積が与えられ、それを解くことが求められていました。
Q: 商業施設とオフィス、住戸の集合施設と言うことか。そこに与えられた面積をどう生かしていくかって感じかな?
A: そうですね、どう積み上げるかという俯瞰での合理的なボリュームスタディと、街をリサーチして得た生の情報をどう掛け合わせて行くかを考えました。
Q: さすが3年生の課題ともなると規模感も内容も段違いになってきますね!では、このあたりで今後に向けての視野についてお聞きしていきます。
<動き続ける現代の都市に対して、学生同士のかけ合いで作品をつくっていくという課題でした。建築のおもしろさのひとつに、今まさに進行しつつある状況に対して働きかけていくという側面があります。最終回の次回パート4は卒業後について聞いていきましょう!>
建築専攻 インタビュー④
<建築専攻シリーズ:東京芸大現役学生インタビュー、パート4:今回は卒業後の進路と、その理由についてです!>
Q: お二人とも最高学年と言うことで、将来についても考える学年な訳ですが、周りの人達はどのような進路に進んでいくのでしょうか?
A: 大学院に進む人は多めですね。知っている範囲では、大学院を修了した方の半数程度はアトリエ系の設計事務所に進んでいます。
Q: (補足:インタビュー後に聞いたところ、学部卒では大手企業や大手設計事務所が多く、大学院卒ではアトリエ系設計事務所も増えるとのことでした。特にアトリエ系設計事務所では、近年大学院修了を条件としているところが増えています。)
B: 建築とは直接関係ない分野に進む人も中にはいます。逆に言うと藝大建築の良いところの1つは、建築以外の道も拓ける、というところかもしれません、、藝大建築の4年で学んだことをこの分野にも生かせるかも、、と言いながら別分野に進んでいる気がします。それは藝大建築の自由さから来ているような気がします。興味があることはとことんやって良いし、それを周りは認めてくれる、みたいな。
Q: なるほど。大学全体の雰囲気としてはどうでしょうか。
B: 自分の好きなことに関して、とことん話せる人たちがいる、っていう場所です。藝大は建築だけじゃなくて、油画も、日本画も、デザインも、バイオリンも、ピアノも、、、って、とにかく自分の好きなこと、興味あることを突き詰めたい人が集まってると思います。
B:そういう人たちと話してる時間は本当に楽しい。全然違う世界が見えて、他の分野の人に自分のことを話す、ってことでより自分の好きなこと、興味あることについて考えられるというか、、他の分野の人が身近にいると、建築家同士でしか通じない言葉じゃなくて、みんなに伝わる言葉で、、みたいな思考が生まれる気もする。
A: 他分野に生かせるというのは、建築をやるにせよやらないにせよ、建築的思考ができるようになってくるということですよね。それはほんとうにそう思います。建築的言語を獲得できると、建築好きすぎる変な人たちと会話できるようになってきて楽しいです。
Q: (これは他の学生にも聞いた話ですが、東京芸大では四六時中建築のことを考えるような生活が起こります。とはいっても、それは学校側がそう求めるのではなく、学生の考え方自体が建築を通じた考え方として、ちょっと大げさに言えば世界のとらえ方が建築という観点を通じた形になってくると言うことかも知れません。)
Q: (具体的な進路の事例としては、以下のリンクが参考になります。https://www.geidai.ac.jp/department/fine_arts/architecture)
<以上、今回は大学4年生に在籍するお二人のインタビューでした。次回は、今年度大学に入学した人達に対するインタビューを通じて、大学入試対策を中心に聞いていく予定です!>
建築専攻 インタビュー②
<建築専攻シリーズ:東京芸大現役学生インタビュー、パート2:1年生の課題について。独特の課題内容を、写真を交えてご紹介します!>
Q: 大学生活で印象に残った課題とか、あるいは出来事、はたまた授業など、教えてください。
B: 1年生のときの、構造の授業が印象的でした。アーチ構造、ドーム構造ってこんなのだよって実際の建物の写真だけ見せられて、「はい!じゃあこれ自分たちでつくってみよう!」「え!どうやったらできるの!?」みたいな状態でぽーいってされて。
B: ひたすらみんなで、その辺にあるものでつくる。傘とか、イスとか、自転車までつかって。(笑)
A: アーチ楽しかったですね。体で構造を学びとれ!みたいなことだったのかな。
B: でも実際すごく良かったよね。3つのグループに分かれてつくるんですけど、メンバー同士で話し合ってくうちに「あ!こうしたらできるかも!」みたいのが思いつく感じ。担当の先生はニコニコしながらずっと見てるんです。(笑)
Q: (注:このニコニコ見ている担当の先生は東京芸大の准教授で、かつて国際的な建築構造事務所に所属し、現在も日本屈指の構造設計事務所を運営されています)
Q: お2人はどんなものをつくりましたか?
A: わたしは確か、木材の廃棄物置場から、コンクリートブロックくらいの大きさの木片をたくさん拾ってきて組み上げました。最初は傘でやったのですが、それぞれが軽すぎるのがうまくいかない原因なのではないか、という話し合いを経て、木片でやってみることになったのです
B: 私たちは、最初は自転車で挑戦してみました。芸大はそこらへんに自転車が放置されてるんですが(笑)、それを組み上げて。「自転車でつくれたらかっこいいよね!!!」みたいなバカっぽいアイデアからだったんですけど、、(笑)
Q: うーん、力強いバカっぽさで素晴らしいですね
B: 自転車は実際組み上がったんだけど担当の先生にニコニコしながら「アーチじゃないね!!!」って言われて。(笑)
A: あれは軽やかだし力強いしよかったですね。芸大の芝生の上を、自転車が舞っているという衝撃的な風景(笑)
B: まったく上手くいきませんでしたね。(笑) まだちゃんと構造も理解できてないのに上手くいくはずがなくて、、その代わりに落ちてる(笑)ペンキの缶を使ってなるべく「綺麗な、お手本みたいなアーチ」をテーマにつくりました。
Q: なんだか廃品利用ばっかりでワイルドな課題ですねえ。この課題は1年次とのことですが、このあとドームもつくり、さらに3年生では実際にコンクリートを打設してシェル構造もつくったそうですね。
Q: 4年間を通じて、設計課題ではどんな課題がありました?
A: 設計課題は、椅子、住宅、住宅、集住、集住、教育施設、地域施設、地区設計、建築と表現、プレディプロマ、卒制です。
Q: そう、年次を追うごとに設計する対象の規模が大きくなっていくのですね。
<次回、パート3ではさらにもうひとつ、3年生の課題について聞いていきます!>
建築専攻 インタビュー①
建築専攻 インタビューについて
結果として、感性と論理の双方を備えたデザインという観点で設計を学ぶ環境は数少なく、まして4年間にわたってそうした手法を採っている大学は片手で数えるほどしかありません。
代表的な大学が、東京芸術大学と京都工芸繊維大学です。
入試では、東京芸大はセンター試験と空間構成、総合表現が課され、京都工芸繊維大学ではセンター試験と数学、英語、そして図画が課されています。