2018年12月 の記事一覧
ストローは彫刻になり得るのか??
今回は彫刻Ⅰ対策としての課題
「ストローをつかって彫刻を作る」
の様子をお届けしたいと思います。
ストローとは皆さんご存知の通り、あのストローです。
プラスチックでできた軽くて、安い、誰もが日常で目にする物ですね。
とてもポップな色ですねー、このチープな感じが堪らない素材です。
加えて、このパイプ型のフォルムを見て工事現場の単管のようなもの連想する人も少なくないでしょう。
構造としてある意味使いやすい素材であると思います。
ただし、
今回つかっていいのは「ストロー」と加工道具としての「カッター」のみです。
糊、テープ、紐などの固定する素材は一切ありません。
一体どのような作品ができあがるのでしょうか、、、、、、
汎用性のある素材ですが、皆なかなか苦戦していました。
軽くて線的な印象のあるストローは、どうしても似た形ができてしまったりします。その中でどう自分の作品を周りと差別化し、売りを主張できるかが意外と必要だったりします。
しかも今回は接着する素材がない中で自立する彫刻を作るということもあって、イメージ通りにいかなかったりするようです。
最終的に出来上がったものはそれぞれ違った外観をしていて、思った以上にバリエーションがでました。
そのうちの2点を紹介したいと思います。
現役生のOさん
今回の授業の中で一番仕上がりについて熟考していました。ストローならではの空間性を出しつつ、綺麗な構成をしてくれました。
同じく現役生のMくん
ストロー特有のあの曲がる蛇腹を前面に出した構成。独特の空間を孕んでいますね。
去年度から導入された芸大の入試課題である「彫刻Ⅰ」
今年はどんな課題が出題されるのでしょうか、、、!
デッサンや塑造のような課題と比べて、知識や経験にダイレクトに関わってくる課題です。
今からでも既存の彫刻作品に触れ合う機会を増やしていけるといいですね!
日本画 本科 講師のこだわりモチーフ
こんにちは!日本画専攻講師です!
先日2学期の授業が終わりました。だんだんと肌寒くなって、いよいよ冬が来る!という感じがしますね。
今回は2学期最後のコンクール前に行った『着彩の自己ベストを目指す!』という課題を紹介します!
この課題は生徒がモチーフにしっかりこだわりを持って描きあげてほしい!と言う思いから、6名の社会人講師がそれぞれ6つのテーマに合わせこだわりのモチーフを出題しました。
テーマは『モノトーン』『オリエンタル』『洋』『アンティーク』を一種類ずつと『和』の二種類です。
生徒が「描きたい!」と思うモチーフをそれぞれ選び、制作しています。
モチーフの中には、数が少なく普段の授業ではなかなか出題できない物や、講師自ら持参し用意した物もあります。
「これは描いてみたい!」「頑張りたい!」「綺麗!」「可愛い!」などいろんなことを感じて絵にしてもらいたかったので、かなり盛りだくさんに出題しました。
今回はいつになくモチーフに真剣に向き合い、良い雰囲気で制作できている様に感じました。
みんな、頑張っていますね・・!
生徒作品を一部紹介します!
Mさんの作品。モチーフ一つ一つしっかり描きあげることができています。少し見づらい部分もありますが、力強い作品に仕上がりました。
Sさんの作品。水差しの形の歪みなどまだ不安定な部分がありますが、自然でありながら花周りの美しい色彩を感じる作品です。
Kさんの作品。カラスウリの枝の抑揚のある形など、モチーフの特徴を捉えながらも良い形をうまく表現できています。
K君の作品。まだ荒っぽさはありますが、メリハリの良い明暗関係と作者の視点を感じる作品になりました。
その他にも自己ベスト作品が沢山出揃い、頑張って出題した講師としては少しホッとしました(笑)
描きれた!と感じた生徒も沢山いたのではないでしょうか。
この調子で冬期講習も頑張ってもらいたいと思います。
みなさん2学期お疲れ様でした〜!
冬期講習の申込はこちらから↓
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/
※12月16日に1日だけの公開授業も実施いたします!
(冬の公開授業表ページ画像データ)
この公開授業では現役芸大生によるデモンストレーションも行います。
是非この機会に河合塾の授業を体験してみてください!
申込はこちらから ↓
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/news/event.html