こんにちは。日本画専攻です。
先日、河合塾では特別講師に清晨堂の店主であり筆職人の、阿部悠季さんをお招きして筆作りのワークショップを行いました。
※「筆」と言っても色々と種類はありますが、「清晨堂」では日本画や書、書画などの和筆を主に作られている工房だそうです。
阿部さんの普段のお仕事は筆作りと販売ですが、筆を色々な人にもっと知ってもらう為、各美術大学や美術館などで、講演や講義の活動を精力的にされているそうです。
生徒たちも普段何気なく使っている筆ですが、それを実際に作られている職人さんの説明とあって真剣な面持ちで説明を聞いています。
阿部さんの指導の元、生徒たちが筆先を作っているところ
みんな失敗したくないのでしょうか。真剣な面持ちで手ほどきを受けていますw
筆の毛が崩れないように麻糸でしっかり力をかけて縛っています!
ワークショップ内では、筆にまつわる歴史や開発されてきた経緯などの講義もありました。
普段なかなか知ることが出来ない専門的な内容でしたが、筆の作られてきた用途やその背景を知ること出来たので、
生徒たちとっても大変ためになる内容でした。
材料となる動物の毛(原毛)の資料や古くから保管、記録されている貴重な資料の一部も見せて頂きました!
古来から現代にかけて筆の開発は画家(作家)の意見を取り入れて商品開発をされているそうです。
いろいろな筆があるので、実際に触れ、描き心地を試しています。
普段の生活の中では使う機会が少ない絵筆ですが、その製作過程や歴史に触れることで筆についての様々な要素を知ることができたワークショップでした。
その中でも阿部さんが言われていた「絵描きを支えるための筆作りをしている」という言葉がとても印象的で、その言葉が作り手から絵を描いている生徒たちに届いたことはとても良かったと思いました。
今回は日本画の生徒だけでなく、油絵や工芸の生徒も参加してくれました。こういったゼミがきっかけとなって、日本の職人さんが作る品質の良い筆が様々な人たちに普及していって欲しいです。
河合塾ではこのようなゼミと合わせて受験指導を行っています。
夏期講習や夏イベントの申し込みも開始しておりますので、美術、受験にご興味ある方はぜひご覧ください!
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