河合塾美術研究所 新宿校 授業風景

油絵専攻 の記事一覧

油絵東京芸術大学実技模試-油彩-

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2019年 11月 10日 11:38


ここ数年、美大・芸大受験のための予備校では河合塾含め、おそらく全国的に、東京芸大模試の油彩を行うところは稀でした。油絵専攻なのに油絵の模試を行わず、模試もなく本番の、入学受験を迎えねばならない人は多くいます。何故でしょう?
理由の一つに上がるのは、

「油絵はお金(画材費)がかかる!」

これは確かに言えることかもしれません。受験にあたっての金銭的ハードルの高さは、多くの美大受験者が油絵に対して持つ印象でしょう。
また、東京芸術大学は入試の画面サイズが、F30(909×727mm)という大きな画面に変わりました。一次試験が倍版木炭紙(1000×650mm)に変わったのもまだ記憶に新しいことです。...お金が掛かる、、(掛けない方法は沢山ありますけどね)
がしかし、河合塾では今年復活を果たしました!!させることができました!

「自由」とは、不自由さを知ったのちに感得できる、
と言いあらわされることがあります。

課題は「自由に描きなさい。」
配布したモチーフはこれ↓


...さて、みなさんならどんなものを描きますか?
水の入った風船に何を見出しますか?
想像の選択領域が広すぎて、思い切った絵がイメージできなくなる人もいるでしょう。

11/3(日)〜4(月)に行われた模試には河合塾名古屋校からの作品も集まりました。
参加した人たちは、正しさのない課題に取り組むなかでも、その窮屈さから解放されて、あっこれじゃいけない!自分の絵が描けなくなる、って気付けた、ハッとする経験になったんじゃないかと思っています。表現して、それを誰かと共有したい、そんな絵が多くあるなか、講師側もポジティブに採点、評価することができました。
...かつ、辛口...合格圏内の評価は出しませんでした。

作品は全員分一点一点講評し、各自、問題点も明確になったと思います。

成長には謙虚であることが必要です。人に批難、指摘されても、自分の中の「正しさ」に辿り着くには、時に自身の信憑するものを強く拘泥し、そこに懐疑も抱き、自分のものさしを確実なものにしていく。

話を続け
自らの勇気と機知について
自分に話すように話し、
明快なことには、絵筆の調子も変わらないでしょう。

わからないことに目を向けてみて、
わからないなりにも、
「こうじゃないか?」
と見出したものをどれほど貪欲に貯め込んでいるか、
それを見ただけでも心に残るものがあります。

皆さんの作品を見せに来てください。


いきなりしょっぱな模試

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2019年 09月 06日 14:41

9月の頭に油絵専攻の東京芸術大学実技模試(素描)を実施しました。
無論、画面は特大の倍版木炭紙!!

近年、進路に関して、多様なカタチが取られるようになりましたね。
5年前と比べると、積極的な動機から私立大学進学を選択する人も見かけます。

今回は、とはいえ一番人気、東京芸術大学の油画専攻の一次試験を想定した模試です。
一番人気というだけあって、作品が一番並ぶのもこの大学の入試の特徴、多様で、合格する作品も、自ずと洗練されたものが並ぶようになります。



絵を描く上での研鑽の一つの手法として、たくさんの作品に触れることは、とても大事なことです。受験という括りにかかわらず、同時代に生きる人たちが、同じ問題に直面した時に、どんな視野を持って、どんな手段で、向き合うのか、触れることが、新たな発見につながり、新たな問題意識、制作のエネルギーを生むことがあります。

こういった経験を積み重ねていく上で、逆に自分の視界を限定して問題を排除し発見の芽を摘んでしまうのか、スコープを変え、発見する愉しさを感受する方へ足が向けられるようになるのか、様々あると思います。

参加した人たちの作品を並べて、評価を考える中で、結果としては私たち講師が思い描いた作品とは異なり、のびのびとした印象というよりは、思いのほか、閉塞的な作品が並んだかもしれません。実際、講評の会場には河合塾名古屋校での同一課題の参加者の作品も並んだところ、制作に対する熱量など、差が見受けられました。
私たち講師の期待の中でも、そんな作品の中から観者にとって汲み取る力を要する作品が多かったものの、中には潜在しているものがある深み、厚みを匂わす作品郡で、密かに生徒たちの成長を感じました。そして外部から受けに来た一般生の作品にもハッとさせられました。

自分が表現したいもの、と、表現されたものの一致を、絵を描いて間もない人の場合、意外と見過ごしがちで、自分の視点の中での表現されているものと表現したいものの折衷に閉じて制作を進めがちだけど、表現しているもの(主観のフレームを飛び越えていない)と表現されたもの(飛び越えた視点)が捉えられてこそ、初めて表現したいものが見えてくるとは思いませんか?



講評後、受験者たちも、ふつふつ煮えるものを温めているようでした。
11月油絵専攻の模試はまだ続きます。

やり残していることにトライしてみてください。

ワニと油絵専攻の、とある夏

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2019年 08月 13日 18:55

毎日暑いですね。
ちょっとだれたところで、物珍しいワニの剥製を、ドローイング・油彩制作しました。





基礎・応用コースとも、面白い作品が出てきました。



一学期から自分と向き合ってきた成果が、徐々に出てきているのではないでしょうか。
どのような課題・モチーフでもこのときの新鮮な感性を大事にしてゆきたいものです。
そして、自分だけの必殺技のレベルアップを怠らないでほしいですね!

9月1日の芸大模試の生徒たちの取り組みが楽しみになってきました。
また学生は9月15日-16日に開催される河合塾文化祭「KJ Championship」の作品制作にも取り組んでいます。

毎年生徒たちの大きい作品がずらりと出揃う会場は圧巻です!

未来を担うアーテイスト、応援しています。

一学期末 芸大コンクール作品

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2019年 07月 24日 12:39

一学期の最後、油絵専攻では本科・専科ともに芸大コンクールをおこないました。

素描(倍版木炭紙)では「人物」、油彩(F30号、本科のみ参加)では「音楽」の課題でした。
油彩では制作中、アトリエには「音楽」が流れていました。

様々なものを可視化するためにドローイング制作が不可欠ですが、音楽へのアプローチとしてのドローイング、油彩表現というと、イメージできるものはありますか?
一学期に私たちは、写真、版画、画面を見ないで描く、物語と絵画、など多様な感性に対してアプローチをしてきました。
作品の出来として、総合的に課題は山積みですが、ここから感性豊かな作品が夏に生まれることでしょう。


油彩、F30号

6/2油絵科ドローイングゼミ!

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2019年 06月 14日 19:05

皆さんは自分の普段行き帰りに使っている道を思い出して、そこを通る自分の"導線"についてなんて考えたことがあるでしょうか?


今回は特別講師として、美学校講師でもありご自身も画家としてご活躍されている 丸亀ひろやさん をお迎えし、1日ドローイングです!











まずはドローイングとは何か、丸亀さんの経験も交えながらのレクチャーから始まりました。


お話の途中から "自宅から予備校までの自分の導線" をテーマにドローイングが始まります。












「手を動かしながら聞いてください」との声掛けで、みんなお話を聞きながら少しずつ手が動きます。


最初は戸惑いながらだった生徒も、丸亀さんにアドバイスしてもらいながら枚数を重ねていく内に何か掴み始めた様子でした。















午前中の最後は全員のドローイングを並べて中間講評です。


お昼休憩を挟み、午後はそれぞれこれまでのドローイングを丸亀さんに見てもらったり、それらを踏まえて更に自由にドローイングが進んでいきます。


















午前午後全てのドローイングを合わせてそれぞれ並べ直し、講評会です!












生徒達には長い1日だったのではないでしょうか。集中していたらあっという間だったかな?


1日みっちりドローイングでみんな一皮むけた様に思いました。


油絵科の試験では会場にモチーフが無いこともしばしば。ドローイングで自身の描きたいものについて突き詰めて考える時間は、試験ももちろんですが学校を出た後に制作していく上でとても重要です。この1日を糧に、どんどん実力を伸ばしていってほしいですね!




河合塾油絵科では、ドローイングやスケッチブックの課題を多く取り入れています。それは入試対策はもちろん、大学に入った後も大切になってくる事だからです。


夏期講習でもドローイングの課題を用意していますし、夏にかけてイベントも盛り沢山です。
ぜひ一度みにきてみてください!


http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/news/event_detail.html#004







本科専攻合同ハイク

先日、本科生の親睦を深める為に日本画・油・彫刻・デザイン・先端の5専攻合同でハイクを行いました。
場所は小金井公園です。天気にも恵まれ気持ちの良い日になりました。





午前中は「江戸東京たてもの園」を見学!
1993年(平成5)江戸東京博物館の分館として建設され、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築・復元・保存・展示された博物館。敷地面積はなんと約7ha(7万平方メートル)!広すぎて単位にピンときませんね。
とにかく、広くのびのびと見学でき、皆とても楽しく勉強させていただきました。









運良く風車つくり体験ができる日だったので、皆んなこぞって作りに。










皆んなで一緒にお昼をしたあとは野原でレクリエーション!







しっぽ鬼、大縄跳び、シャボン玉など楽しみました!





いつもは静かに座って、一生懸命制作している皆ですが、一歩外に出るとこんなに動けるとは。。!
生徒の若さをしみじみと感じました。笑



とにかく、思いっきりたのしむ!予備校ですがそんな日もあって良いですよね。
この日をきっかけにすこし各科が仲良くなったかな?

皆さんお疲れ様でした!

合同授業人物クロッキー&デッサン

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2019年 05月 08日 18:57

こんにちは。
河合塾では年数回、日本画・油絵・彫刻・デザイン工芸・先端芸術が合同で授業を行うカリキュラムがあります。人物や動物など全専攻で共通する課題で、普段はあまり関わりのない他専攻の塾生や、講師と交流し、視野を広げてもらいたいという狙いです。
普段の授業で指摘されることが、他専攻の先生にも同じことを言われたり、はたまた違うアプローチで物を観察する視点を手に入れたり、専攻を越えて様々な化学反応が起きる授業の一つです。

本年度第1回目は、「人物クロッキー&デッサン」とし、本科生は2日間で女性ヌードデッサンを行いました。モデルさんを大人数で所狭しと取り囲むのも、合同授業の醍醐味(?)講評でも、いろいろなタイプの絵がずらりと並んで壮観です!



さて、今回の合同授業はこれで終わりではありません。
授業で制作したクロッキーとデッサンを河合塾新宿校のギャラリースペースGllery Kartにて全員分展示します!もちろん展示作業はみんなで!しかも展示は高校生の専科クラスも出品し、壁一面上から下まで作品で埋め尽くされます。



人物の基本は、やはり「人物らしさ」を捉えられているか。専攻は違っても、生き生きとした人物が表現できているかどうかは、描く側がヒトならば、観る側もヒト。若干の違和感もたちどころに伝わってしまうシビアなモチーフです。 
ならば、モデルさんを正確に描けば良いのか?いいえ。モデルさんは石膏とは違い、生きています。ポーズ中も動くし、ポーズごとにも動きは出てきます。静物デッサンの気分になってしまう人もいますが、本当は動物デッサンなんですね。生き生きとした人体を捉えるためには、「生き物らしさ」を観察する必要があります。
さて、河合塾の塾生たちの人物は「生き物らしさ」に近付けているでしょうか...!
みなさま、是非ご高覧下さい。



専攻合同授業/「クロッキー・人体から学ぶもの」
Gallery Kart
5/4(土)〜25(土)
10:00〜18:00(会期中無休/日曜・最終日は16:00まで<入場無料>
(※リンク、河合塾HP美術研究所新宿校Kart情報)
河合塾美術研究所・新宿校1F、ギャラリースペース
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-14-5

【3/23】わんこクロッキー【油絵科】

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2019年 04月 07日 18:08

3/23(土)全専攻合同の河合塾美術研究所DAY


油絵科は
















わんことクロッキーです!
夏以来、また来てくれましたトイプードルのあかねさん!!


人懐っこくてかわいいのです。
油絵科以外の先生や生徒、教務の職員までみんなデレデレです。
色んな人が油絵科の教室に遊びに来てくれました。







さて、クロッキー
人物デッサンなどの課題の始めにやった事のある人も多いのではないでしょうか。
クロッキーと言うと、デッサンや油彩の課題にくっついて行う事が多く、構図を決めるための下絵やウォーミングアップ的な要素が強いですよね。


しかし、シンプルに見えて意外と奥が深いクロッキー......
短時間で制作を行うため、実力が顕著に表れる課題でもあります......


油絵科の入試では、近年、人物課題でモデルさんが動いたり、教室を出て行う取材の課題だったり、このクロッキーが重要になってきています。







しかし、経験の少ない人が多いのもクロッキー
今回参加してくれた人の中にも、初めてだという人もいましたね。
描きやすい画材の紹介から、骨格の話や、犬の動きの話なども途中交えながら制作を行いました。












みんなどんどん手が動いていて良いですね!


最後は、自分の描いた作品を持ち帰り用にまとめて終了です。


河合塾ではいつでもみなさんのお越しをお待ちしています。気軽に遊びに来てくださいね!

新宿校 入試合格速報

河合塾美術研究所新宿校 合格者速報

※3月28日現在判明

上記は新宿校のみの合格者人数です!

合格されたみなさまおめでとうございます!

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武蔵野美大・多摩美大合格者は、河合塾美術研究所新宿校在籍者(塾生)のみの合格者人数です!

補欠者・講習生は含みません。

<デザイン科クラス合格者>

デザイン科以外のクラスも大活躍!!

合格されたみなさま、おめでとうございます!

※合格者は重複合格者を含みます。

美術研究所新宿校に、よろこびの声が続々と届いています。よろこびの声は新宿校校舎にて掲示させて頂いています。

河合塾美術研究所総合格者数・合格実績はこちらから

http://art.kawai-juku.ac.jp/result/

【3/17】春の公開授業!【油絵科】

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2019年 03月 25日 12:24

油絵科です!
だんだんあたたかい日も増えてきて、桜も咲き始めました。春ですね。
この1年戦ってきたみなさんお疲れ様でした。
河合塾では次年度に向けて、春期講習が始まります!


油絵科では3/17(日)「君はどこを見ているのか--視点の確認--」と題して、公開授業を行いました。
スケッチブックでのドローイングをメインに、木炭紙での制作を通して "自分の視点を探す" ことに重きを置いた課題です。


モチーフはこちら











教室全体にモチーフが散っているので全てを見せるのが難しいのですが、プラスチックの波板・水の入ったガラス器・石膏像などが床に直接バラバラに置かれています。
油絵科の入試では、モチーフが台の上に置かれているとは限りません。
これまで学校の美術室などで制作していた現役生のみなさんは、この状況に戸惑ってしまうのではないでしょうか?


油絵科では基礎的なデッサン力はもちろんですが、受験生一人一人がどの様な視点・興味を持って制作に取り組んでいるかという事がとても重要になってきます。
多摩美・武蔵美・東京芸大などの主要な美術系大学に共通してこういった課題が出題されているので、しっかり対策していく必要がありますね。


今回参加してくれたのはみんな新3年生でした。
聞いてみると、こういった課題はやったことが無いようです。
自分が面白いな、きれいだなと思ったことを大切に、どんどん自分で動いてスケッチやドローイングして欲しいと話をし、制作が始まりました。







どうしていいか分からず手が止まってしまうかと思いきや、みんなイーゼルも立てずにどんどんスケッチブックに描き始めました。
戸惑いながらも、手探りで自分の興味を探っていきます。


モチーフに手を加える事も可としたので、ガラス器の水にインクを垂らしてみる人、ビー玉を散らしたりコップに詰めてみたり、色々試していて素晴らしい!












途中お昼休憩や面談も挟みながら、9:30~16:50ごろまで全員楽しそうに制作していました。









講評は先輩のスケッチブックやドローイングを見ながら行いました。
みんなここから1年、この調子で好奇心と度胸を持って制作に励んでもらいたいですね!



体験授業やイベント、春期講習などいつでもお待ちしています。何か不安な事など相談だけでも大丈夫ですので、河合塾美術研究所に遊びにきてくれたら嬉しいです~