河合塾美術研究所 新宿校 授業風景

彫刻専攻 の記事一覧

[発泡スチロール彫刻] 石膏像をカービングで模刻! ~メディチ編~

カテゴリ:

2020年 07月 19日 09:19



今回はメディチの首像をカービングで模刻していきたいと思います。

そもそもカービングとはなにか。
カービングとは彫刻と言って誰もがイメージするような木や石などを削り出して造形する技法になります。




素材は「発泡スチロール」です。
誰でも気軽に手に入る素材ですね。軽くて、切りやすく、木や石に比べて非常に簡単に造形することができます。
ちなみに、アニメやゲームのイベントで設置されるような大きな造形物も発泡スチロールなどの素材がよく使われていますね。



カービングは普段粘土で作っていくのとは違って、一度削り落としたら元に戻すことはできません。それゆえに十分な計画立てつつ、なんども素材にデッサンしていくことで、一つ一つの造形を正確に進めていく必要があります。




しっかり見比べていきましょう。

軽い素材ということもあって、普段では見比べにくい上からの視点も今回はじっくり見ることができますね。特に石膏像の髪の毛は上から見たときに大きな流れがよく見えます。




最終的に大事になるのはなんだかんだ「どんどん作っていく」ことです。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
削り出さなければ何も見えてきません。失敗してもいいんです。
その失敗と向き合うことで前に進んでいくことができます。
美大受験はそんな純粋な向き合い方ができるかどうかも鍵になってきますね。

では、生徒の作品を紹介します。



htさんの作品です。
荒削りではあるものの、メディチの印象をよく捉えています。
形のつながりと、光の印象を慎重に探ることができていますね。



普段と違う技法、素材に触れたことで、よりモチーフを観察することができたと思います。
今後の課題に活かしていきましょう!

gallery Kart「人体から学ぶもの-合同人物クロッキー&デッサン展-」

今年も始まりました!

入試課題でも人物が扱われることの多い、日本画・彫刻・油絵・先端の4専攻で、合同人物課題を行いました。

こちらで制作された、人物クロッキー&選抜デッサンの展示を行います!


「クロッキー」とは、
簡単に言うと速描きですが、主に動きのある動物、人物を描くことが多く、細かい描写というよりは対象の動きを正確に捉える事を目的としています。

それに加えて、「ドローイング」としての魅力、線の面白さや空間の美しさなど、人物自体の正確性を超えた、生きた線や画面感を追求することも大切です。

スケッチとも似ていますが、下絵というより、特に短い時間で描かれた、単独でも本画にも負けない絵としての魅力をたたえたものをクロッキーと呼びます。

そのために、短時間で対象と緊張感のあるやりとりができるための観察力を培っていきます。

今回は4専攻合同ですので、会う機会の少ない別の専攻の講師もそれぞれ指導を行いました。

普段と少し違った視点から見られることで新しい発見があったり、逆にいつもと同じことを言われたりして、専攻が違っても大切な普遍的なことに気づけるように、という2つの意図があります。

他専攻の講師や生徒から刺激を受けながら、それぞれが懸命に制作した作品をぜひご覧ください!



「人体から学ぶもの-合同人物クロッキー&デッサン展-」

2020年7月5日(日)〜7月18日(土)/入場無料
10:00〜18:00(会期中無休/日曜・最終日~16:00)

新宿校 入試合格速報

河合塾美術研究所 合格者速報

※3月20日現在判明分

2020年度芸大入試合格速報!今年もたくさんの方々が志望校に合格しました!

特に日本画・芸術学は合格者数全国1位!!

武蔵野美術大学・多摩美術大学合格実績!

ムサタマ合格実績は新宿校のみの数値です。

志望コースの多くの方が武蔵野美大・多摩美大に合格されました!

合格されたみなさまおめでとうございます!

私大デザインクラス、映像科クラスは少人数ながら抜群の合格率を誇り、よろこびの声が続々と届いています。

よろこびの声は新宿校校舎にて掲示させて頂いています。

本科専攻合同ハイク

先日、本科生の親睦を深める為に日本画・油・彫刻・デザイン・先端の5専攻合同でハイクを行いました。
場所は小金井公園です。天気にも恵まれ気持ちの良い日になりました。





午前中は「江戸東京たてもの園」を見学!
1993年(平成5)江戸東京博物館の分館として建設され、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築・復元・保存・展示された博物館。敷地面積はなんと約7ha(7万平方メートル)!広すぎて単位にピンときませんね。
とにかく、広くのびのびと見学でき、皆とても楽しく勉強させていただきました。









運良く風車つくり体験ができる日だったので、皆んなこぞって作りに。










皆んなで一緒にお昼をしたあとは野原でレクリエーション!







しっぽ鬼、大縄跳び、シャボン玉など楽しみました!





いつもは静かに座って、一生懸命制作している皆ですが、一歩外に出るとこんなに動けるとは。。!
生徒の若さをしみじみと感じました。笑



とにかく、思いっきりたのしむ!予備校ですがそんな日もあって良いですよね。
この日をきっかけにすこし各科が仲良くなったかな?

皆さんお疲れ様でした!

合同授業人物クロッキー&デッサン

カテゴリ:

2019年 05月 08日 18:57

こんにちは。
河合塾では年数回、日本画・油絵・彫刻・デザイン工芸・先端芸術が合同で授業を行うカリキュラムがあります。人物や動物など全専攻で共通する課題で、普段はあまり関わりのない他専攻の塾生や、講師と交流し、視野を広げてもらいたいという狙いです。
普段の授業で指摘されることが、他専攻の先生にも同じことを言われたり、はたまた違うアプローチで物を観察する視点を手に入れたり、専攻を越えて様々な化学反応が起きる授業の一つです。

本年度第1回目は、「人物クロッキー&デッサン」とし、本科生は2日間で女性ヌードデッサンを行いました。モデルさんを大人数で所狭しと取り囲むのも、合同授業の醍醐味(?)講評でも、いろいろなタイプの絵がずらりと並んで壮観です!



さて、今回の合同授業はこれで終わりではありません。
授業で制作したクロッキーとデッサンを河合塾新宿校のギャラリースペースGllery Kartにて全員分展示します!もちろん展示作業はみんなで!しかも展示は高校生の専科クラスも出品し、壁一面上から下まで作品で埋め尽くされます。



人物の基本は、やはり「人物らしさ」を捉えられているか。専攻は違っても、生き生きとした人物が表現できているかどうかは、描く側がヒトならば、観る側もヒト。若干の違和感もたちどころに伝わってしまうシビアなモチーフです。 
ならば、モデルさんを正確に描けば良いのか?いいえ。モデルさんは石膏とは違い、生きています。ポーズ中も動くし、ポーズごとにも動きは出てきます。静物デッサンの気分になってしまう人もいますが、本当は動物デッサンなんですね。生き生きとした人体を捉えるためには、「生き物らしさ」を観察する必要があります。
さて、河合塾の塾生たちの人物は「生き物らしさ」に近付けているでしょうか...!
みなさま、是非ご高覧下さい。



専攻合同授業/「クロッキー・人体から学ぶもの」
Gallery Kart
5/4(土)〜25(土)
10:00〜18:00(会期中無休/日曜・最終日は16:00まで<入場無料>
(※リンク、河合塾HP美術研究所新宿校Kart情報)
河合塾美術研究所・新宿校1F、ギャラリースペース
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-14-5

ベルヴェ、ベルヴェ、ベルヴェ!

カテゴリ:

2019年 05月 04日 15:51




お久しぶりです、彫刻科です。

今回は本科生の、ベルヴェデーレのトルソのデッサンをご紹介します。


ベルヴェデーレは石膏像であるトルソの中でも、一際大きな像です。
とっても描き甲斐がありますね!

そしてなんと木炭紙倍版でのデッサンになります!



大きいですね。イーゼルに置くとほとんど身長と同じくらいあります。
まさに「体を動かして描く!!」と言った感じです!
彫刻科の授業ではなかなかお目いかかることができません。




大きい画面でのデッサンでは、やはり離れて描くことが重要になってきます。
いつもの木炭紙でさえバランスを失いやすい大きさなので、今回は特に注意してほしいですね。
離れて、描いての往復運動をどんどん繰り返しましょう!!



はじめは一時間あまりクロッキーしてもらいました。
みんなはじめから大きく捉えることができてますね〜
量感も出ていて迫力が出てきそうです。

この勢いで本番も描きあげていきましょう~!





ベルヴェデーレのトルソでは、体のねじれや突き出した足からなる空間を画面の中でどれだけ出せるかが肝です。
なかなかあの激しい動きを出すのは難しいです。若干動きが弱くなってしまい勝ちです。

そして構図ですね。
入れすぎると空間が出しづらくなるし、小さく入れるともったいないですね。
いつもの石膏デッサン以上にその選択の必要性が見えてくると思います。


それでは、完成作品を見て行きましょうか~



Iさんの作品
構図が大きく入っていて、且つ空間を大きく出せていますね。
量感や迫力もあって良い描きっぷりです!



こちらは夜間部に通っているN君の作品です。
モチーフの持つ空間がよく出せています。
特に足周りがすっきりしていていいですね!
石膏の白さも伝わってくる、クリアな一枚。

ここに載せていない生徒たちも大きく迫力のある作品になっていました。
いつも以上に客観性を意識できたのではないでしょうか、、、!
たまに画面の大きさを変えてみるのもいいかもしれないですね。

そして「画面から離れる」という視点を、今後のデッサンや塑造にも活かしてほしいです!

以上、彫刻科でした!

新宿校 入試合格速報

河合塾美術研究所新宿校 合格者速報

※3月28日現在判明

上記は新宿校のみの合格者人数です!

合格されたみなさまおめでとうございます!

================================================================

武蔵野美大・多摩美大合格者は、河合塾美術研究所新宿校在籍者(塾生)のみの合格者人数です!

補欠者・講習生は含みません。

<デザイン科クラス合格者>

デザイン科以外のクラスも大活躍!!

合格されたみなさま、おめでとうございます!

※合格者は重複合格者を含みます。

美術研究所新宿校に、よろこびの声が続々と届いています。よろこびの声は新宿校校舎にて掲示させて頂いています。

河合塾美術研究所総合格者数・合格実績はこちらから

http://art.kawai-juku.ac.jp/result/

ストローは彫刻になり得るのか??

カテゴリ:

2018年 12月 25日 14:13






今回は彫刻Ⅰ対策としての課題

「ストローをつかって彫刻を作る」

の様子をお届けしたいと思います。




ストローとは皆さんご存知の通り、あのストローです。
プラスチックでできた軽くて、安い、誰もが日常で目にする物ですね。



とてもポップな色ですねー、このチープな感じが堪らない素材です。

加えて、このパイプ型のフォルムを見て工事現場の単管のようなもの連想する人も少なくないでしょう。
構造としてある意味使いやすい素材であると思います。

ただし、
今回つかっていいのは「ストロー」と加工道具としての「カッター」のみです。
糊、テープ、紐などの固定する素材は一切ありません。

一体どのような作品ができあがるのでしょうか、、、、、、






汎用性のある素材ですが、皆なかなか苦戦していました。

軽くて線的な印象のあるストローは、どうしても似た形ができてしまったりします。その中でどう自分の作品を周りと差別化し、売りを主張できるかが意外と必要だったりします。

しかも今回は接着する素材がない中で自立する彫刻を作るということもあって、イメージ通りにいかなかったりするようです。




最終的に出来上がったものはそれぞれ違った外観をしていて、思った以上にバリエーションがでました。
そのうちの2点を紹介したいと思います。




現役生のOさん
今回の授業の中で一番仕上がりについて熟考していました。ストローならではの空間性を出しつつ、綺麗な構成をしてくれました。




同じく現役生のMくん
ストロー特有のあの曲がる蛇腹を前面に出した構成。独特の空間を孕んでいますね。


去年度から導入された芸大の入試課題である「彫刻Ⅰ」
今年はどんな課題が出題されるのでしょうか、、、!

デッサンや塑造のような課題と比べて、知識や経験にダイレクトに関わってくる課題です。
今からでも既存の彫刻作品に触れ合う機会を増やしていけるといいですね!

模刻でも、また

カテゴリ:

2018年 11月 12日 14:19




今回は「模刻」の話です

が、またもや意味ありげな線がありますね、、、
今回も前回同様「形を合わせる」ことにフォーカスしていこうと思います。



ところで皆さん「模刻」はお好きですか?
まず「模刻」とは何かを書いていこうかと思います。。。

基本的には東京藝大二次試験でよく出題されるものなのですが、
石膏デッサンで使われるような石膏像を、水粘土をつかってそっくりに作る課題で、古代ギリシャやローマから受け継がれてきた彫刻から学び取っていく目的があります。
模刻を通してそういった過去の彫刻家達が何を見て、何を表現しようとしていたのかを少しずつ理解していくんですね。

しかし、藝大二次試験ではそれをわずか6時間でそっくりに作り変えるというかなりハードな課題になっています。
なかなかじっくりと石膏像たちを味わいこんでいられる課題ではないですね、、、
6時間は長いようでいて、あっという間に過ぎていきます。

受験生はその限られた時間の中で「どうやって6時間で作っていくか」ということを考えながらやっています。

そこで今回は、少し変わった模刻を試みました。





これは「アバタのヴィーナス」と呼ばれる石膏像。

このように縦横合計3本の線をぐるっと一周させています。この3本の線は何かというと、、
像を正面、後面、右面、左面、上面、下面の6面から見た中心線ですね。

その線を自分が作っている塑像にも引いて、それを基に作っていこうということです。
じゃあ、粘土の中心はどこにすればいいのでしょうか?




それは「芯棒」の中心を使っていきます。
こういった石膏像を模刻するときのほとんどの場合で、板から立てた芯棒なるものを中心として作っていきます。




ちなみに、横の中心線は頭のトップと下あごまでの距離の丁度真ん中になります。
石膏像にひかれた中心線と、芯棒の中心を合わせて考えようという基本的でありながらちょっと強行的な試みです。


もちろん
ガッチガチに測って、測って、測って、測って、測って、、、、、、、、
なんてことをしてもなかなか進まないし、彫刻本来の捉え方から離れてしまいます。
それでも、大きさとか、基準とか、、
簡単に合わせられる方がいいですよね。





そのためにも、「基準」となるものを自分で決めていくこと、探していくことを常に心がけていってください。
モチーフをしっかり観察することに合わせて、その周りのものをいかに利用してヒントを得ていくかも大事な技術の一つなのです!


クロフェス!

カテゴリ:

2018年 08月 20日 14:25

こんにちは!

みなさん、毎日暑いですね。

今日は夏期講習で行った全科合同『クロッキー・フェスティバル』略して『クロフェス』という授業について紹介させていただきます!

クロフェスって何?!と、思った方もいると思いますので説明させていただいますと、課題内容は簡単にいってしまえばムービングクロッキーです。(クロッキー=: croquis)とは速写(速写画)とも言い、対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指す。主に動物や人体など動きのあるものを素早く捉える訓練として行われる。またタブロー(完成作品)へ昇華させるための習作として行われる場合もある。(wikipedia

ムービングクロッキーとはモデルの方に常に動いていただいた状態で行うクロッキーのこと。)

その日に来ていただいたモデルさん二人は現役芸大生。

身体表現やパフォーマンスなどの活動をしている方で、このお二人にダンスパフォーマンスをしていただきながらそれらをクロッキーする、というものです。

全部で5ポーズと少ないながらも内容の濃いものになりました。




ポーズめ、準備体操的な動き

ポーズめ、ゆっくりなBGMとともに

ポーズめ、激しい動き

ポーズめ、種類の異なる椅子を用いて

ポーズめ、フレーム、フラフープ、ロープ等を用いて

ポーズ中にモデルさんがとんだりはねたりするのに生徒はビックリ。(笑)

最初は動いているものを捉えるのにかなり戸惑っていたようですが、最後にはなんとか形になっていきました。



こちらは講評風景です。

ムービングクロッキーは常に描く被写体が動いているので、「どうなっているのか?」ということを理解して観ないと描くことが出来ません。

実はこの『理解して観る』という行為は、動いていないモチーフを描く時にも重要な物の『観方』なのです。

今回のクロフェスを通して理解して観ることの大切さを体験してもらえたかな、と思いました。

夏も残り少なくなってきましたが、こうやって『観る』という力を伸ばしていただきたいと思います!

河合塾の生徒のみなさん、頑張りましょう!

夏期講習の最後、7ターム(8月25日〜30日)にも、人物クロッキーの講座があります。こちらはムービングクロッキーではありませんが、クロッキーに特化したタームになっており、二日ごとに受講することができます。

是非ご参加ください!

http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/