河合塾美術研究所 新宿校 授業風景

2020年07月 の記事一覧

高校受験コース 夏期特別ゼミ

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2020年 07月 28日 16:08

こんにちは!基礎専攻です。


7/26に都立総合芸術高校 夏期特別ゼミが行われました。
学科試験と基本的な実技のレクチャー、そして実際に着彩で絵を描くのと講師のデモンストレーションも交えて、学科+実技でレベルアップができるイベントとなっています!




まずは学科テストです。
去年の合格者の学科状況を見ると、実技だけではなく学科も重要なのが分かります。みんな集中して取り組んでいます!



次は講師による実技レクチャーです。着彩で気をつける基本的なポイントを作品を見ながら説明していきます。



説明を聞いたら今度は実際に描いてみましょう!
レクチャーで言われたことに気をつけながら制作を進めていきます。



今回のイベントでは受講者の皆さんが制作をするのと同時に、講師2人によるデモンストレーションが行われました。
進め方を間近で見ることができるので、とても勉強になったと思います!



制作が終わると講評の時間です。受講者全員の絵を並べて、ひとつひとつアドバイスをしていきます。たくさんの絵と自分の絵を比べることができるので、自分の実技レベルがわかったと思います。



デモンストレーションを行なった講師による説明もありました。上手な人が何に気をつけて制作をしているのかを、実際の作品を見ながら聞ける良い機会になりました!


夏期講習が始まり、学科の対策も実技の対策も本格化してきた頃かと思いますが、夏の暑さに負けずに健康に気をつけてがんばっていきましょう!

基礎高1・2デッサンコンクール

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2020年 07月 25日 15:13

こんにちは!基礎専攻です。
7月19日(日)に「高1・2デッサンコンクール」(名古屋校・新宿校合同)を開催しました。

例年とは異なる状況ですので、換気や手指消毒・間隔をあける等の感染防止対策を行った上での開催となりました。

「コンクールのモチーフといえば石膏!」という人も中にはいるかもしれませんが、今回のモチーフはなんと手とアルミシート!この二つのモチーフを自らで構成してデッサンしてくださいという出題でした。



構成という事なので手の形・アルミシートの形は自分の好きなように自由自在に調整配置する事ができます。しかしその分、石膏デッサンや静物デッサンと比べると「こういう作品にしたい!」「ここを見せたい!」という明確な意思や狙いが必要になってきます。




制作時間もあっという間に終了です。
みなさん最後まで頑張りました!お疲れ様です。

制作終了後は別室に移動し、河合塾凄腕講師による手の構成デッサンのデモンストレーションを見学しました。
制作にあたっての注意点や道具の使い方・コツなどを解説しながら目の前で描いていきます。なかなか無い機会です!




今回新たな試みとしてカメラを配置し、講師が描いているところをリアルタイムでスクリーンに投影しました。
これでソーシャルディスタンスを確保しつつ、全員がしっかりデモンストレーションを見る事ができました!


その後、みなさんお待ちかねの順位発表です!!

新宿校・名古屋校、総勢124枚もの作品が一つの部屋に並びます。圧巻です。





プロポーションや光の印象、構図や形態感など様々な観点から採点を行い、講師どうしで話し合いながら順位を決定しました。

今回のコンクールでの上位作品はこちらです!!







力作ですね!!
描写力が優れている作品だけでなく、構成が考えられている作品や狙いが面白い作品など様々なタイプが並びます。


新宿会場の上位三人には表彰状と賞品が手渡されました。
おめでとう!



その後一人一人の講評に移ります。
丁寧に良かった所・残念だった所を解説し、今後の為のアドバイスをしていきます。

自分の講評をしっかり聞くのはもちろんですが、他の人の講評を聞くのもとても大切です。「あの作品はここが良いな」「この作品のここは講師に指摘されるかな」といった感じに心の中で考えるのも目や頭の良い訓練になります。

同世代の作品がこれだけ沢山集まる機会はめったにありません!積極的に他の人の良い所を盗んでいきましょう!



今回のコンクールはマスクを着用したり換気の為に窓を開けたりと色々とイレギュラーでしたが、皆さんしっかりと集中し制作をしていて緊張感のある良いコンクールになりました。この経験をこれからの制作にいかして頑張ってください!


・・・これで終わりではありません!
河合塾美術研究所新宿校ではコンクール終了後、参加者の皆さんにカルテをお送りしています。


カルテには作品の写真・評価ランク・講師からの講評・現在の実力を表したグラフが掲載されており、自己分析にはもってこいです。
コンクールから二週間ほどでご自宅に届く予定ですので、参加者の皆さんはお楽しみに!

そろそろ夏期講習も本格的に始動です!
暑さとコロナに負けずに制作を頑張ってください!

以上、基礎専攻でした。

[発泡スチロール彫刻] 石膏像をカービングで模刻! ~メディチ編~

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2020年 07月 19日 09:19



今回はメディチの首像をカービングで模刻していきたいと思います。

そもそもカービングとはなにか。
カービングとは彫刻と言って誰もがイメージするような木や石などを削り出して造形する技法になります。




素材は「発泡スチロール」です。
誰でも気軽に手に入る素材ですね。軽くて、切りやすく、木や石に比べて非常に簡単に造形することができます。
ちなみに、アニメやゲームのイベントで設置されるような大きな造形物も発泡スチロールなどの素材がよく使われていますね。



カービングは普段粘土で作っていくのとは違って、一度削り落としたら元に戻すことはできません。それゆえに十分な計画立てつつ、なんども素材にデッサンしていくことで、一つ一つの造形を正確に進めていく必要があります。




しっかり見比べていきましょう。

軽い素材ということもあって、普段では見比べにくい上からの視点も今回はじっくり見ることができますね。特に石膏像の髪の毛は上から見たときに大きな流れがよく見えます。




最終的に大事になるのはなんだかんだ「どんどん作っていく」ことです。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
削り出さなければ何も見えてきません。失敗してもいいんです。
その失敗と向き合うことで前に進んでいくことができます。
美大受験はそんな純粋な向き合い方ができるかどうかも鍵になってきますね。

では、生徒の作品を紹介します。



htさんの作品です。
荒削りではあるものの、メディチの印象をよく捉えています。
形のつながりと、光の印象を慎重に探ることができていますね。



普段と違う技法、素材に触れたことで、よりモチーフを観察することができたと思います。
今後の課題に活かしていきましょう!

gallery Kart「人体から学ぶもの-合同人物クロッキー&デッサン展-」

今年も始まりました!

入試課題でも人物が扱われることの多い、日本画・彫刻・油絵・先端の4専攻で、合同人物課題を行いました。

こちらで制作された、人物クロッキー&選抜デッサンの展示を行います!


「クロッキー」とは、
簡単に言うと速描きですが、主に動きのある動物、人物を描くことが多く、細かい描写というよりは対象の動きを正確に捉える事を目的としています。

それに加えて、「ドローイング」としての魅力、線の面白さや空間の美しさなど、人物自体の正確性を超えた、生きた線や画面感を追求することも大切です。

スケッチとも似ていますが、下絵というより、特に短い時間で描かれた、単独でも本画にも負けない絵としての魅力をたたえたものをクロッキーと呼びます。

そのために、短時間で対象と緊張感のあるやりとりができるための観察力を培っていきます。

今回は4専攻合同ですので、会う機会の少ない別の専攻の講師もそれぞれ指導を行いました。

普段と少し違った視点から見られることで新しい発見があったり、逆にいつもと同じことを言われたりして、専攻が違っても大切な普遍的なことに気づけるように、という2つの意図があります。

他専攻の講師や生徒から刺激を受けながら、それぞれが懸命に制作した作品をぜひご覧ください!



「人体から学ぶもの-合同人物クロッキー&デッサン展-」

2020年7月5日(日)〜7月18日(土)/入場無料
10:00〜18:00(会期中無休/日曜・最終日~16:00)