こんにちは。日本画本科です。
河合塾日本画専攻では2学期のはじめに日本画制作を行いました。
「日本画科」と言っても入試段階までは日本画材はほぼ扱いません。大学に入学してから初めて日本画材に触れる人も少なくありません。
河合塾では大学に入ってからの学びも意識して日本画材、岩絵具を使った制作も授業に取り入れています。
日本画制作では岩絵具の基本的な描き方を学びます。モチーフをスケッチし、そのスケッチを元に岩絵具で本画を制作します。
今回は白いグラジオラスを描きました。
普段の静物着彩でも花の良い形にこだわろうなどアドバイスされることが多いですが、なぜそれが必要なのかは本画を描いてみると分かります。
日本画は立体表現より平面的に適しています。なのでシルエット等、形の良さで絵のクオリティがだいぶ変わってきます。
そして画面構成、配置によっても絵の見やすさが左右されるのでとても重要です。
モチーフは皆同じでも配置の仕方、花と葉のバランスなどでその人のねらい、個性が出ます。
岩絵具は透明水彩と比べると粒子感があるので普段描いている通りにいかないところもあります。使いこなすまではまだまだ時間がかかりますが、みんな意欲的に制作していました。
日本画作品は塾全体の展覧会、KJチャンピオンシップに出品し、内外の方に観ていただきました。
KJでは日本画科は有志で自由画制作も出品しており、その飾りつけは出品者も出品者ではない人もみんなで協力して行いました。
自由画を出品しなかった人も大学に入って展示をする時はどのようにするものなのかなど体験できて良かったと思います。
基礎を固める1学期、そして制作をより深めていく2学期、様々な学びを取り入れ、制作に繋げていきましょう。