先端芸術表現専攻では、先週のオンライン面談に引き続き、今週はオンライン講評を実施しました。
始めるまではけっこう不安でした。どこまで講評できるのか?
作品を細部に至るまで直接見て、講評することを当然としてきましたので、オンラインの映像で、果たして有意義な講評ができるのか? やや懐疑的でした。
やってみました。
デッサン、絵画作品、写真作品、動画作品、立体作品・・・。
予想以上に、なかなか順調です。
作品と共に重要になってくるのが、学生のプレゼンテーションです。
オンラインで見る作品は、概要を講評するのに支障はないとはいえ、やはり「作品」を見ているというよりは「作品画像」を見ている、というのが率直的な印象。
それを補うのは、言葉による解説です。
コロナによる外出自粛によって、オンラインによる作品発表が各方面で試みられてきましたが、そこでも重要なのは、作品と共に、それを語る言葉だったように思われます。
先端芸術表現科の試験で課される「個人資料ファイル」も、実物の作品ではなく、作品画像を編集してファイル化し、それを言葉によって語ることが求められます。
オンライン講評、もしかして、先端科受験にぴったり?
作品を直接見せられない、見ることができない、という状況は、制作者、鑑賞者、双方にとって物足りなくはありますが、考えてみると、現在わたしたちが普通にウェブ上で行っていることでもあります。
直接講評の良さはもちろんのこと、オンライン講評の可能性をもう少し探ってみてもいいかもしれない、と思った今回の作品講評でした。
今後もいろいろな試みを続けていきます!