こんにちは、油画専攻です!
ついに夏期講習も終わり、いよいよ入試本番が見えてきますね。

そんなタイミングで実技模試!!

いつもの教室ですが、少し違った雰囲気で緊張した人も居るんじゃないでしょうか。
入試当日はなんとも独特の雰囲気です。慣れない場所、重い荷物、無愛想な試験管、美大は少し外れた所にあることが多いので、会場までの移動も一苦労です。
いつもと全く違う状況で、いかにいつも通り描けるかはものすごく重要になってきます。
そんな事を踏まえて実技模試です。マイペースにいきましょう。

今年は昨年同様コロナウイルスの感染が拡大していますので、入り口での検温と消毒、換気もしっかり行い、一人ひとりの間隔は広めです。



今年の課題文は「室内の状況から自由に描きなさい」です。
異なる色が印刷された8枚の紙が、教室の壁2面にそれぞれ貼られています。
それらの紙を描かなくても課題違反にはなりませんが、なんらかの反応は期待して貼りました。まぁ、これだけやられて完全に無視するというのもなかなか難しいでしょう。

人にもよりますが、個人的には比較的とっかかりやすい課題かと思います。





2日間の制作が終わり、採点と講評を行います。
例年、先生によって意見が分かれ、なかなか決まらない事もあるのですが、今年は比較的スパッと決まった印象でした。

それぞれの講師が一点一点をドローイングも含めて丁寧に見ていきます。
途中、話し合いながら、投票で上位作品を徐々に選んでいきます。





最後に全員を講評して、終わりになります。

近年、東京芸大の二次試験では、油彩と合わせてスケッチブックや画用紙のドローイングも審査対象となることが多く、今回の模試でも両方を見て判断しました。

今回、1位の作品は油彩の評価が高く、2位の作品は油彩についてまだ拙い部分も多くはありましたが、ドローイングと合わせて見る事で評価の上がった作品でした。
この2点が対照的だったのが印象に残っています。

油絵専攻では、どの大学も「この人は入学した後、どんな作品を作りたいのか」というのが見えることが大切にされる傾向にあります。
合格は終わりではなく始まりです。大学生活に向けて、普段から色々な事に興味を持って、美術以外の事でもぜひ貪欲に学んでください。


入試まで残り半年を切りました。
悔いのないように、一日一日を大切に過ごしていきましょう。