河合塾美術研究所 新宿校 授業風景

2021年11月 の記事一覧

石膏像分析!見えないものを見えるようにする

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2021年 11月 11日 18:43

ご無沙汰しております。
彫刻科です。

今回は石膏像の構造を理解する、特別な課題を紹介します。



一見普通の石膏像ですが、よく見ると、、



何やら細い線が絡みついています。
実はマスキングテープを石膏の稜線にそって巻きつけてもらっています。

この課題は、「普段見ている"稜線"や"形のつながり"の意識をテープで再現して、実際に見えるよ
うにしよう」というものになります。



学生の皆さんはよく「部分で見ずに、つながりを見よう」云々と言われることがあると思います。
はじめは「何のこっちゃ」というように思った方も多いと思いますが、これは実際石膏像ないし、モ
ノを捉える上で欠かせないことなのです。



形の構造の理解として、じっくり石膏像を観察してもらっています。
ちなみに何となく形が弱く見えたり、単純に見えてしまう人は、形のつながりの意識ができていな
い傾向がありますね。



今回は人数も多くないため、大きめの像を選んでやっていますが、小さな首像でも十分勉強にな
りますよ!



稜線によって現れてくる面の構成まで意識していければより深く構造を理解できるようになれるで
しょう。
これらは一見地味な要素ですが、本当に作品の仕上がりに影響してくるのです。
白米が美味しくないと、おかずもいまいちになってしまうようなイメージでしょうか。。

稜線や形のつながりの理解ができていないデッサンは、描写がされていてもあまり魅力を感じれ
ないですからね。

自分の作品が「いまいちシャキッとしないなぁ」と思っている方は、
是非この基礎力を身に付けて、石膏デッサンや模刻で生かしていきましょう!

以上、久々の彫刻科でした!

日本画本科:課外授業・三浦半島スケッチ

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2021年 11月 05日 12:16

こんにちは、日本画本科です。
緊急事態宣言も明け、感染も落ち着いてきている時期なので、外に出てスケッチの授業です。
今回は海の景色、磯の生き物を求めて三浦半島に出かけました。







磯にはヤドカリ、エビ、カニ、ハゼ、ウニなどの生き物がたくさんいました。
タッパーに入れてじっくり観察しスケッチします。(もちろんその後は海に返します)
タッパーはフタが白く、シンプルな形のものにすると観察しやすいです。
みんな楽しそうに生き物を探して、捕まえるのがとても上手な子もいました。












貝がらや木の実など細密画のモチーフになるようなものもたくさんありました。



描くのに夢中になりすぎて満ち潮で濡れてしまった子もいました。外でのスケッチは周りに気を配りながら描かないといけないことも学べましたね。









海の風景をスケッチしたり、生き物を観察したり、たまに砂で彫刻を作ったり(笑)、普段のアトリエではできない体験をした1日でした!


河合塾では冬期講習の申し込みがスタートしています。定員に達し締め切りとさせていただいた講座もありますので、申し込みはお早めにお願いします。
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/