2022年06月 の記事一覧
ニカワとは?【日本画ゼミ】
こんにちは!中学美術コースです。
今月は色々なゼミをやっています!今回は日本画ゼミを行いました。
「日本画って何?」って思う人が多いかもしれませんが、古くは中国から伝来してきた絵画技法なのです。歴史は古く奈良時代くらいから伝承されて、日本に土着して時間をかけて様式を変えていったものが日本画と言われているようです〔ざっくりと要約するとw〕
素材は和紙、墨、岩絵の具、ニカワなどを使っていきます。
今回は中学生向けのゼミなので作業内容を少し簡単にしたバージョンでゼミを行いました。
真ん中のボウルに入っているものが「ニカワ」なるもの素材は動物の皮や骨などから取れる動物性のタンパク質から出来ています、、、
ニカワは絵具を紙に定着させる為の接着剤の役割をします。油絵では油〔オイル〕がその役割を行います。
生徒さんが手に持っている「和紙」は日本に古くからある植物の繊維で作られています。
まずは図案の構想から
下準備中--
岩絵の具は、鉱石やガラスの微粒なのですが、ただのパウダー状のもので販売していますので、このままでは紙に塗っても定着しません。
写真のように手を使って、「ニカワ」と「絵の具」をお皿の上で指を使って混ぜ合わせ、色を塗る為の下準備をしておきます。
「絵の具」と「ニカワ」が混ぜ終わったら色を塗っていきます。
完成!爽やかな風景画!いい感じです。
味のある、いい感じの鳥さんが描けましたね◯
最後は講評をして終わりました。みんな普段使っている絵の具と違い、なかなか手がかかる画材でしたが楽しめたかな?
次回のゼミもまた違った内容をやりますのでお楽しみに!
夏期講習ではシルクスクリーンや扇に絵を描くといった楽しい制作を予定しています。
興味がある人はぜひ受講してみてください!
夏期講習のお申込みはこちらから!
全判クロッキー
油絵専攻です。
今回は専科6日コースの授業を見てみましょう。
全判クロッキーです。
授業内コンクールを目前に、少し心も動きも固くなっているので、肩の力抜くために描いてもらいました。
いつも見慣れた友達、そして学生順番にポーズをとってもらい描く。
講師もモデルになりムービングし、学生は全身機能・感覚を研ぎ澄ます事を体感し描く。
みなへとへとでしたね。
このときの感覚は言葉では伝えにくいかもしれませんが、最も大切な体験でした。
人を描き、また自身も描かれる。見ること、ポーズをとったときの痛み...すべてがスパイスになってさらによい作品になってゆくことでしょう。
そしてむかえたコンクール!
いったいどうだったのでしょうかね~?
ワクワクして描けたのでしょうかね~?
夏期講習で今一度地固めをして、2学期応用できるようにしましょう。
「テンペラ...てんぷら...?」
中学美術コースです。
今回は、テンペラ画に挑戦しました!
「テンペラ...てんぷら...?」
テンペラはイタリア語で、混ぜる・こねるの意味です。
「じゃー何混ぜるの?」
顔料と卵黄です。
1400年頃、イタリアでは、フレスコ画(壁画)とテンペラ画が主流でした。
油絵が主流になる100年も前のことです。
卵黄と顔料を混ぜた絵の具を作り水で薄めながら丁寧に描いてゆきます。
小さいサイズですが、素敵な作品となりました。
中学美術コースでは、基本的デッサン・着彩制作から、幅広く美術を知るための特別ゼミをバランスよく配置しています。
7月最後の授業は、外部からの特別講師をお迎えします。
「イラスト・マンガをうまく描けるには!」(仮題)
あの人気アニメの話も聞けちゃうかも!
ワクワクしますね。
うさぎの日
生徒たちの中心に何やらモフモフの塊が!!
うさぎが二羽来てくれました!
小柄で非常に可愛らしい、、、!
今回は彼らのクロッキーと、石粉粘土の塑造の課題として取り組んでもらっています。
うさぎは腰回りにボリュームがあって、腰を重心にして様々な動きをします。
歩きだすとその様子がよく見えてきますね。
普段のモチーフのように静止していないので、なかなか捉えることが難しいモチーフですが、動いている対象を描いたり作ったりすることは非常に勉強になります。見たものをそのまま写すのではなく、頭の中で解釈をしながら描く感覚を持てるようになると、他の物の見方も鋭くなっていきます!
うさぎの可愛さも相まってか、皆集中して制作していました。
だんだんと暑い日が増えてきましたね。
夏バテにならないよう、体調管理にも気を配りましょう!