河合塾美術研究所 新宿校 授業風景

2022年07月 の記事一覧

「中学高校受験夏期特別ゼミ」やりました!

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2022年 07月 29日 10:21

中学高校受験夏期特別ゼミ」やりました!

いよいよ夏も本格的になってきました。河合塾美術研究所、中学高校受験コースでは7月24日(日)に学科と実技のレクチャー(水彩)を行いました。



河合塾の教務の方より学科のお話があり(国・英・数)3教科の勉強するときに大切なポイントを資料を使って丁寧に説明。



また美術研究の講師からは実技(水彩)のお話を、近年の受験状況と傾向と、水彩を行う際のポイントについて説明をしました。



水彩での実技は経験者でないと理解するのはなかなか難しいので、実演を交えての説明。



↑画像が見えずらい!ですが、東京藝術大学に通う、学生講師の方に水彩の実技をデモストしてもらい、水彩で描いていくときの流れやポイントを解説しています。



レクチャー後、参加された方にも実際に水彩の実技をやってもらいました。


制作終了〜



実技後は受講者の皆さんの作品を講評しました。
短い時間でしたが、個人個人でポイントを意識して制作したので、作品の内容も良くなりました。
今回、学んだ事は忘れないようにお家に帰って練習して欲しいです。

夏期講習が始まり、学科の対策も実技の対策も本格化してきた頃かと思いますが、夏の暑さに負けずに健康に気をつけてがんばっていきましょう!

また河合塾では8月21日には都立総合芸術高校の一般入試を想定しての「水彩コンクール」も行います。都立総合芸術高校志望されている方は腕試しに、こちらもぜひ受けてみてください!

★夏期講習の詳細はこちらから!

アニメ背景制作ワークショップ

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2022年 07月 13日 13:32

中学美術コースです。


一学期最後の授業は、「アニメ背景制作ワークショップ」でした。
特別講師をお迎えして、現場での生の声を聴かせていただきながら、筆使い・二種類の絵の具の使い分け・水分調整・物の印象の捉え方等々、具の濃い三時間となりました。


講師の方は 宮本澪 先生。
河合塾美術研究所新宿校から多摩美術大学日本画に進学。大学卒業後,ufotabieアニメ制作会社に入社。背景美術部門に所属され、第一期:TVアニメシリーズ鬼滅の刃、劇場版:鬼滅の刃(無限列車編)、劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] 第三章 の制作に参加されています。
現在はアソビモ(株)・2Dデザイナーとしてアイコン・三面図作成・UIデザインなど幅広くお仕事をされています。
 
さて当日、学生も期待と緊張からか、早くから教室にて準備完了! よってチャイムのなる前から授業開始となりました。
「そもそもアニメの背景を描きたくて美大に行ったのではないが、結果的に予備校・大学にて【デジタルで描く】ではなく【手描きと目を鍛えたこと】によって今ではどんな仕事もこなせる」という宮本先生のお話を、自身の制作した背景画・プライベートに作成しているイラスト資料を解説していただきました。熱心に学生はきいていました。



いよいよ制作スタートです。
宮本先生がお持ちの見本を、先生と同じようにひとつひとつミッションをクリアして、完成させてゆきます。
①用紙全体に水を塗り、ポスターカラーで混色した絵の具をたっぷりのせ、その後水を含ませていない大きな刷毛で空のぼかし・グラデーションを作ってゆきます。
②大地の草の部分もポスターカラー絵の具をしっかり混ぜて空との地平線部分をにじませてゆきます。
③木や花の部分はアクリル絵の具を使用。木は影の色から大胆に塗ります。この時とても大事な事を言われていました。
「自然物は暖かいものなので影色には絶対に黒は混ぜないこと」
普段の授業でも言われていることですが、実際黒色の絵の具はおいていなかったので、みなしっかりと混色して、暗さを出していました。
④アクリル絵の具で木の細かな葉の様子も丁寧に描きこんでゆきます。
⑤雲は空の部分がポスターカラー絵の具なので、水を含ませたタオルで青色を拭き取り、白に少し水色を混ぜた絵の具をなじませて完成。

ここまでの行程を、最初に紙に含ませた水が乾かないうちにしなければなりません。



最後に作品を並べて宮本先生から講評をいただきました。
そしてようやく学生の緊張もとけ、質問もたくさんできたようです。




今のお仕事先には油絵出身の方もいるようです。絵が描けるということは色々な職種の可能性があるということでしょうかね。デジタルのみで絵を描かれている方も全くデジタルに興味のない方も、基本は【人の眼】だということ、忘れないでほしいです。

とても貴重な経験ができた一日でした。

宮本先生、ありがとうございました!

油絵専攻 授業内デッサンコンクール

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2022年 07月 03日 10:00

こんにちは、油絵専攻です!

夏季講習前の油絵専攻授業内デッサンコンクールがありました。

講師陣が会議した結果、グラスが沢山並ぶなんとも美しいモチーフとなりました。


基礎的な素描能力、モチーフから得ることのできる特徴、作者の意思...これらが画面にどう反映されるか。

今回出された課題と相性が良かった人、良くなかった人、様々いると思います。

「どのような課題が出たとしても、自分の強みを出せる力」を伸ばすことが重要なのではないでしょうか。




今回の結果に囚われることなく、さらに突き進んでいきましょう!

テンペラ実習

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2022年 07月 02日 18:12

こんにちは、油絵専攻です!

この日はテンペラ実習を行いました。

様々な色の顔料や、普段使わない材料の姿にソワソワ。


最初にテンペラの歴史や工程を学び、量感を意識してヴィーナスの顔を描く練習をしました。



そしてテンペラ卵液を作っていきます。



そっと卵黄を掴むという慣れない行為...
贅沢に一人一つずつ卵を割って、自分用の卵液で作品を制作しました。


顔料とテンペラ卵液、油を重ねながら、短時間で密度の高い描写を目指します。



ハッチングの技術を練習する事で、絵具を細かく重ねていく過程をより深く理解することが出来たのではないでしょうか。

最後に作品を並べ、講評、鑑賞をしました。

この実習を経て、さらに制作の精度が上がっていきそうですね。