こんにちは、中学美術コースです!
今回は、先日の銅版画ゼミの様子をご紹介します。
まずは銅版画の仕組みからレクチャーです。
銅版画は版画の一種ですが、小学校で習う木版画(=凸版)と違い、
版の平らな部分が余白となり、彫った部分に色が載る、凹版という技法を使います。
ヨーロッパで生まれた、最も古い印刷技術の一つです。
銅版画では扱う道具も様々。
今回行うドライポイントという銅版画技法では、主にニードル、ビュラン、バニッシャー、ルーレット、インク、寒冷紗にプレス機などを使います。
最初は描画のイメージが掴み辛いのですが、銅板にニードル(針)で絵を描く感覚は独特で、気持ち良いのですよね。みんな徐々にコツをつかみ、どんどん描画が進みます。
描画が終わると、いざ刷りの工程へ。
小さいながらも本格的なプレス機!
「船長さんになった気持ちで!」と声をかけられながら、プレス機のハンドルをみんな力一杯回してくれました。
1枚目が擦り終わると、今度はインクを自分で調合してこだわりの色で刷ってみたり、難易度の高いグラデーションに挑戦してみたり、それぞれに刷り方を変えて2枚目に挑戦してくれました。
印刷が終わった後は、全員で作品を見比べながら講評会です。
同じ版でも、インクの載せ方や拭き取り方を変えるとがらっと印象が変わりますね。
講師からは、サイン・エディション番号・タイトルの入れ方、売り方(?)のセオリーなど、より実践的な内容も。
なかなか普段触れる機会がない銅版画の世界。
プレス機を使った版画の本格的な仕上がりや刷りの楽しさを満喫してもらいました。
今回体験した技術を、今後の制作にもどんどん活かしていきましょう〜!