こんにちは、基礎専攻です。
7月14日(日)に、「高1・2デッサンコンクール」(新宿校・名古屋校合同)を行いました。今年もたくさんの参加があり、大盛況の1日になりました!

今回の出題は「ブルータス」です。胸像の中では大きめの像なので、大きな陰影を把握して量感を出すことが大事です。ボリューム感のある石膏像なので、大きな立体や明暗を描かないとちょっと寂しい印象の絵になりがちです。




場所はくじ引きで決めます。実際の試験でもくじ引きで席が決まることがほとんどなので、普段から色々な角度で描く練習をしておく必要があります。



制作時間終了です。お疲れ様でした!
今年は現役芸大生の講師2名による、描き出しのデモストが行われました。
何度も席を立って絵の印象を確認しているのが印象的でした。
道具や技術はもちろんですが、このように客観的な視点から制作状況を確認する事も同じくらい大切です。


そしてデモストの間、下の部屋では採点が行われていました。

これだけの作品が一気に並ぶ機会はなかなかありません。
たくさんの作品の中での自分の作品の印象、しっかり覚えておいてください!




今回上位に上がった作品はこちらです。
形や構図といった基本的な要素がきっちり押さえられているのはもちろん、作者それぞれの感性を感じられます。



一口に石膏デッサンといっても、作者の個性、ほかにも画材や専攻によってこれだけのバリエーションが出てきます。また、国や時代によっても画風が違います。
試験を想定した課題ではありますが、「こうあるべき」「こう描かないといけない」といった観念にとらわれず、自分の感性や視点を大切にして、見応えのある石膏デッサンが描けるようになりたいですね。

河合塾美術研究所では、夏期講習を開講しています。今回のコンクールともども、夏のステップアップにぜひ活かしてください。
次回の更新もおたのしみに!