先日、一寸日々制作活動しているアトリエのせせこましさを忘れて、外に出てみるということは必要なことです。
油絵専攻の先生、生徒たちもまるっと皆で、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館へ目の保養に足を運びました。
開催されていた企画展はオプティカルアートの女王!ブリジット・ライリーの揺らめく絵画たちでした。
この美術館では、遠方ということもあり、東京からだと、なかなか足を運ぶのが億劫になってしまう立地にあります。ですがその分、美術館と庭園は自然の中のゆったりした土地にあり、美術館の作りも、人工光だけでなく自然光を上手に取り入れた建築で、建物と、展示物と、美術館までの道のりと、見事にバランスがが図られているため、「美術に触れる」新鮮さを訪れる度に体験できる良い美術館です。
生徒としては、受験で描く絵という括りで絵画を捉えがちですが、ここには、なんとなくある「絵画」の枠組みからはみ出した作品が多くあったのではないでしょうか?ロスコ、モネ、ステラ、マレーヴィチ、カンディンスキー...
また、二度目に見た時は、おそらく違う驚きがあるでしょう。それが作品の奥深さに繋がっている、ということに皆のアンテナが反応すると良いです。
近くに他にも歴史民俗博物館などがあり、エネルギーがあればちょっと家を早めに出て、両方回ってみるのも手です。
見学日は、天気も良く、作品を見る最高のコンディションでした。(館内は撮影禁止なので写真はありませんが...)
展示を見た後、お庭で、皆ゆったり過ごせましたね、
自然豊かで、池の水鳥もおっとりした性格で、じっくり、自然観察もはかどりました。
たとえ、受験においても詰め込むだけが能ではなく、制作に掛かる健全な好奇心とエネルギーを持ち続けるには、いかなる術を身につけるか、みんなに考えてほしいことです。
勿論、時には詰め込んで詰め込んで、そんな経験も制作の中には必要で、
今ここにいるうちに泳ぎを身に付けて、嵐の海ですぐ溺れぬように。
残念ながら、どうしたらいいかなんて思いつくものじゃないですね。
要所要所で、これがあったらいいな、これはいやだな、どっちでもいいや、そんなやり取りから都度選んで、自分の動ける環境から作りましょう。
正しさよりも、もどかしくても実行あるのみ!
メーン、カーン、小手!休憩...
ちょっとはクールダウンになったかな。
にしても、いや実にいい天気だ〜
ここに行く際、バス酔いにはご注意を。
夏期講習も間近です。詰めるお時間です。
油絵専攻には内容詰まった課題が目白押しです。お早めに!!