2021年07月 の記事一覧
高1・2デッサンコンクール
こんにちは!!基礎専攻です。
7月18日(日)に「高1・2デッサンコンクール」(新宿校・名古屋校合同)を開催しました。
またしても緊急事態宣言下という状況ですので、換気や手指消毒・密を避けるなどの感染予防対策を徹底し、安全な環境を整えた上での開催となりました。
今回の出題は「手と石を構成して描きなさい」というもの。
「構成」、つまりは自分で自由にモチーフの組み合わせや構図・意図などを考えて作品を完成させなさいという事です。これは石膏デッサンとはまた違った難しさがあります!!
自分で自由にモチーフを配置できるこの課題。石膏デッサンや静物デッサンよりも自由度があり楽に見えるかもしれません。しかし、自由にできる分「こういう作品にしたい!」「ここを見せ場にしたい!」という明確な意思や狙いがとても重要になってきます。
制作時間もあっという間に終了です!! みなさんお疲れ様でした。
制作終了後は別室に移動し、河合塾人気講師による手の構成デッサンのデモンストレーションを見学しました。
制作にあたっての注意点や描いてく上でのコツなどを解説しながら目の前で描いていきます。
自分が制作した直後に上手い人の制作プロセスを見ると「ここはこうすればよかったのか!」「このような道具の使い方があるのか!」など、色々と発見があると思います。
なかなか無い機会です!!
今回は緊急事態宣言下ですので、カメラを配置し、描いている様子をリアルタイムで投影しました。
これで密を回避しながら全員がしっかり制作の様子を見る事ができました。
その後皆さんお待ちかねの順位発表です!!
新宿校だけではなく、名古屋校の生徒の作品も並びます。圧巻です!!
プロポーションや光の印象、構図や形態感など様々な観点から採点を行い、講師同士で熟考の上、順位が決定されました。今回は優秀な作品が多く、講師もとても悩みました。
そんな激戦を勝ち残った今回のコンクール上位作品はこちら!!
本当に力作ですね!!
限りある時間の中で、ここまでの作品が描けるとは・・・講師もびっくりです。
新宿会場の上位三名には表彰状と賞品が手渡されました。
おめでとうございます!!!!
全体の講評の後、一人一人の講評に移ります。
丁寧に良い所・残念だった所を解説し、今後のためのアドバイスをしていきます。
自分の作品の評価だけで一喜一憂してはいけません! これだけ同世代の作品が並ぶ機会は滅多にありません。しっかり他の人の講評も聞いてドンドン良い所を盗んでいきましょう!!
今回のコンクールは皆さんしっかりと集中して取り組んでいて、緊張感のある良いコンクールになりました。今回の経験を糧にこれからも頑張っていきましょう!!
・・・これで終わりではありません!!
河合塾美術研究所新宿校ではコンクール終了後、参加者の皆さんにカルテをお送りしています。
カルテには作品の写真・評価ランク・講師からのコメント・現在の実力を表したグラフが掲載されており、自己分析には持ってこいです。
コンクールから二週間ほどでご自宅に届く予定ですので、参加者の皆さんはお楽しみに!!
そろそろ夏期講習も本格的に始まります!!
コロナと暑さに負けずに制作を頑張ってください!!
以上、基礎専攻でした。
日本画本科:モチーフ作りゼミから制作へ
こんにちは。日本画本科です。
河合塾では毎年、「モチーフを作るゼミ」を行っています。自分で作るとどのようにできあがっているか理解が深まり、愛着が湧きます。
また、絵のモチーフにするという前提があるので、絵になったときに映えることを考える勉強にもなります。
自分たちで制作した巣箱と、生きている小鳥をモチーフに三日間の静物着彩を行いました!
今回は文鳥2種、キンカチョウ、インコがアトリエに来てくれ、アトリエは終始鳥の鳴き声が響き、森の中のような雰囲気でした。
課題は巣箱のある静物に小鳥がいる絵を描くこと。小鳥はケージに入っているのでそれをスケッチして画面に配置します。
普段はモチーフをセッティングしたら、あるがままに描くのですが、今回のようにケージに入って動いている小鳥を絵の中の空間に自然にいるように描くのはなかなか難しいものです。
動く小鳥をたくさんスケッチして、どのような身体の構造になっているか、どのように動くかなど理解を深めます。
スケッチで大切なことは、羽の模様などの細かな情報を拾うだけでなく、対象の成り立ちや特徴を理解するということです。
スケッチしたものを絵の中に配置して描いていくと、辻褄が合わなかったり不自然なところが出てきます。それをまた実物を観察して修正します。これを繰り返すと、スケッチの段階で観なければならないこともだんだん分かってきます。
自分で作った巣箱も色や質感、こだわって作ったポイントなども描写し、魅力的な作品が多く見られました。モチーフへの理解を深める楽しさ、それを描く楽しさが体験できた一枚になりました。
夏期講習も始まっています。講習では受験の実践的な課題が多くなりますが、引き続きモチーフの理解を深め、学ぶ夏にしていきましょう!
【日本画専攻 授業風景(6月)】
こんにちは。日本画専攻です。
前回に続き河合塾日本画専攻の1学期授業での少し特殊な課題を6月の授業からピックアップします。
まずはモチーフ作り課題!生徒自身の手でモチーフを制作し、作ったモチーフを絵に描くという課題を毎年行っています。講師が創意工夫し、毎年様々なものに挑戦しています。
今年のモチーフ作りは「鳥の巣箱」。
木材をのこぎりでカットし、釘を打つ。と言うと簡単に聞こえますが、実際作ってみると、シンプルに思えるものでも色々な作業があり、工程も複雑ですよね。のこぎりやクランプの使い方も、知ると効率がぐっと上がります。
道具の使い方や作業工程をレクチャー
道具を使いこなすために、自分の体の動きを意識することも大切です。
止まり木の選び方で個性が色々出てきます。あとは塗装を施して完成です!
この日作った鳥の巣箱は、後日モチーフとして描きます。その様子はまた後日お伝えしますね。
そして6月は毎年恒例の公開コンクールが行われます。年2回行われる東京芸大の試験形式での模試となります。実際の試験と同じ形式・基準で審査します。
6月は一次模試にあたる鉛筆素描課題。
70名以上の学生が、12時間での石膏デッサン(ヘルメス)に挑戦しました。
模試一日目は9時半〜19時まで(1時間半休憩)
二日目は9時半〜13時半まで制作し、審査となります。
16時半からは講評会。一枚一枚丁寧に講評します。普段は知らない人の絵と、自分の絵を並べてみる機会はなかなかないので、こういう日にいろいろな見方を発見できると良いですね。
講評は19時過ぎまで行われました。2日間の夜まで及ぶ長丁場、受講生のみなさんお疲れ様でした!
日本画の二次模試着彩課題は10月予定です。奮ってご参加ください。模試の日には面談も随時行っております。外部の方もいつでもご相談ください。
模試は芸大合格基準で厳しく審査していますが、とはいえまだ6月。結果が出た人は、今後さらに上を目指して、結果が振るわなかった人も焦らず、一歩一歩着実にできることを増やしていければ、実際の試験には十分間に合います。
あくまで模擬試験なので、結果そのものよりも、次の自身の課題を見つけられるように利用してもらいたいなと思います。
夏期講習も申し込みが始まっています。
タームごとで申し込めるので希望の日時・課題を選んでいただけます。現役芸大生によるデモストがある課題もあります。受験に向けて具体的な対策が立てられる課題となっています。ただしタームごとに定員に達し次第締め切りとなります。お申し込みはお早めに!↓
夏期講習の申し込みはこちらから!↓
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/ppl/