芸大模試 の記事一覧
【日本画専攻 東京芸大二次実技模試2021】
こんにちは。日本画専攻です。
10月16日、17日の二日間にかけて芸大二次試験の公開模試が行われました。過去最多参加者となる150点以上が採点会場に並びました。ここ数年の芸大日本画受験者数を鑑みると、全受験者の3分の1以上が参加していることが予想されます。
名古屋校の講師も加わり、壁面に埋め尽くされた作品を採点していきましたが、予想以上に時間がかかり、講評時刻が押してしまいお待たせしてしまいました。申し訳ありません。
去年同様、全体講評など会場内が密にならざるを得ない状況は、なるべく時間を短縮し行い、各フロアに分かれての個別講評を長めにする対応を取らせて頂きました。また希望者には模試作品以外の作品講評などの個別面談形式で執り行いました。
今回の模試のモチーフと上位三作品をご紹介します。
最優秀作品(1位)
台上の広がりがゆったりと見え、自然に見える上に豊かな色彩を感じられる秀作です!作者は最近安定感が増してきて、良い調子です。
優秀作品(2位)
やや色彩の幅は狭いものの、花の魅力をとてもうまく捉えられています。かすみ草は抜群に良かったです。
優秀作品(3位)
バランスのとれた仕上がりで、描写も魅力があります。少し暗い色が似てしまったのが惜しかったでしょうか。
今回、上位二点がB評価(東京芸大合格ライン)でした。どちらの作品も自然な空間を表現し、モチーフの印象を的確に捉えている作品となっていました。
上位三名には賞品も贈呈いたしました!おめでとうございます!
模試は順位よりも、自分の表現の何が良く何が足りないかを見る機会だと思ってください。そうすれば、残りの期間を有効に過ごせると思います。今回の模試を皆さんの今後に活かして頂ければ幸いです。
受講生の皆様お疲れ様でした。
河合塾では冬期講習の申し込みがスタートしています。定員に達し締切とさせていただいた講座もありますので、申し込みはお早めにお願いいたします。
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/
8/28,29 公開東京芸大実技模試!!【油絵専攻】
こんにちは、油画専攻です!
ついに夏期講習も終わり、いよいよ入試本番が見えてきますね。
そんなタイミングで実技模試!!
いつもの教室ですが、少し違った雰囲気で緊張した人も居るんじゃないでしょうか。
入試当日はなんとも独特の雰囲気です。慣れない場所、重い荷物、無愛想な試験管、美大は少し外れた所にあることが多いので、会場までの移動も一苦労です。
いつもと全く違う状況で、いかにいつも通り描けるかはものすごく重要になってきます。
そんな事を踏まえて実技模試です。マイペースにいきましょう。
今年は昨年同様コロナウイルスの感染が拡大していますので、入り口での検温と消毒、換気もしっかり行い、一人ひとりの間隔は広めです。
今年の課題文は「室内の状況から自由に描きなさい」です。
異なる色が印刷された8枚の紙が、教室の壁2面にそれぞれ貼られています。
それらの紙を描かなくても課題違反にはなりませんが、なんらかの反応は期待して貼りました。まぁ、これだけやられて完全に無視するというのもなかなか難しいでしょう。
人にもよりますが、個人的には比較的とっかかりやすい課題かと思います。
2日間の制作が終わり、採点と講評を行います。
例年、先生によって意見が分かれ、なかなか決まらない事もあるのですが、今年は比較的スパッと決まった印象でした。
それぞれの講師が一点一点をドローイングも含めて丁寧に見ていきます。
途中、話し合いながら、投票で上位作品を徐々に選んでいきます。
最後に全員を講評して、終わりになります。
近年、東京芸大の二次試験では、油彩と合わせてスケッチブックや画用紙のドローイングも審査対象となることが多く、今回の模試でも両方を見て判断しました。
今回、1位の作品は油彩の評価が高く、2位の作品は油彩についてまだ拙い部分も多くはありましたが、ドローイングと合わせて見る事で評価の上がった作品でした。
この2点が対照的だったのが印象に残っています。
油絵専攻では、どの大学も「この人は入学した後、どんな作品を作りたいのか」というのが見えることが大切にされる傾向にあります。
合格は終わりではなく始まりです。大学生活に向けて、普段から色々な事に興味を持って、美術以外の事でもぜひ貪欲に学んでください。
入試まで残り半年を切りました。
悔いのないように、一日一日を大切に過ごしていきましょう。
【油絵専攻】東京芸大実技模試2020【10/31、11/1】
全員マスク着用で換気もしっかり行い、今年も油絵専攻の芸大模試 開催しました!
例年もですが、名古屋校から送られてきた26枚の作品も含めての採点&講評です。教室いっぱいの作品はなかなか圧力があり、採点にも体力を使いました。
今年のモチーフは、
教室内に、モニターとプロジェクターで『移り変わる屋外の風景』が映してあり、それに加えて『パラレルワールド』という言葉です。
下描き用紙も3枚配布され、それも含めての採点・講評となります。
東京芸大油画科の試験課題は、モチーフが出ない年もあり、パッと見ると難解で意味がわからない内容に見えるという人も多いかと思います。
もちろん、予想しづらい様な内容ということも考慮さているとは思われますが、東京芸大油画科は説明会などでも言っている通り「卒業後アーティストになる人」を基本的には求めています。ですので、絵を描く技術はもちろん、出された課題に対してどの様に考え表現したのかという点が重要になってきます。
思考力・観察力・表現力
過去の出題を踏まえ、上記の事が見えやすい課題ということで今回出題しました。
採点は、全ての作品を並べて全体を見ながら行います。
講師全員で何度も話し合いや投票を重ね、丁寧に順位を決めていきました。
最後に、当日来ている方は全て一点ずつ講評していきます。
今年は下位の作品も含め全体的に「仕上げよう」という気持ちを強く感じました。途中で諦めてしまった様な人が居なかったのはとても心強いです!
冬期・直前講習と、まだまだみんな伸びていくと思います。
今回の結果を糧にして、この調子で日々精進していきましょう!
講評はやはり熱くなってしまい、少し時間をオーバーしてしまいましたね、、
'19工芸公開模試
11月16日、17日の2日間は東京芸大 工芸科公開実技模試が開催されました。
河合塾新宿校、名古屋校、そして一般から多くの受講生が集まり、大変有意義な
コンクールとなりました。
写真は1日目、鉛筆写生の全体講評の様子です。
全体講評の後は 個別講評に移り、1点ずつ丁コメントを入れていきます。
2日目は 平面表現です。
個性的な素晴らしい作品が並び大変勉強になりました。
個別講評の様子
個別講評の様子
天気に恵まれた2日間 本当にお疲れ様でした。
最後は表彰式です。
入試まで3ヶ月程となりました。
今回の結果を踏まえて、各自の課題が見えてきたと思います。
皆さんの検討を祈っています。
工芸科 講師一同
東京芸大デザイン公開実技模試
11月9日、10日の2日間にわたり、東京芸大デザイン公開実技模試を実施しました。
河合塾新宿校、名古屋校、そして一般からも多数お申し込みいただき、大変盛り上がりました!
1日目は鉛筆デッサンです。
鉛筆デッサンは石膏と構成の選択制です。
写真は採点会場の様子。
まずはランダムに並べて全体のレベルを見ています。
採点が完了したら講評です。
学生であふれ返っています。
2日目は色彩構成です。
こちらはアトリエの様子。
3つのアトリエに分かれて制作しています。
そして講評。
上位作品はスライドに映して講評します。
人数が多いですが、遠くの人も細部まで見えるように配慮しています。
最後は表彰式です。
東京芸大入試まで4ヶ月を切りました。
今回の模試の結果を受けて次なる目標や課題が見つけられたでしょうか。
模試に参加してくださった方皆さんの健闘を祈っています!
また、12月15日には武蔵美視覚伝達デザイン学科の公開実技模試を実施します。こちらも是非ご参加ください!
油絵東京芸術大学実技模試-油彩-
ここ数年、美大・芸大受験のための予備校では河合塾含め、おそらく全国的に、東京芸大模試の油彩を行うところは稀でした。油絵専攻なのに油絵の模試を行わず、模試もなく本番の、入学受験を迎えねばならない人は多くいます。何故でしょう?
理由の一つに上がるのは、
「油絵はお金(画材費)がかかる!」
これは確かに言えることかもしれません。受験にあたっての金銭的ハードルの高さは、多くの美大受験者が油絵に対して持つ印象でしょう。
また、東京芸術大学は入試の画面サイズが、F30(909×727mm)という大きな画面に変わりました。一次試験が倍版木炭紙(1000×650mm)に変わったのもまだ記憶に新しいことです。...お金が掛かる、、(掛けない方法は沢山ありますけどね)
がしかし、河合塾では今年復活を果たしました!!させることができました!
「自由」とは、不自由さを知ったのちに感得できる、
と言いあらわされることがあります。
課題は「自由に描きなさい。」
配布したモチーフはこれ↓
...さて、みなさんならどんなものを描きますか?
水の入った風船に何を見出しますか?
想像の選択領域が広すぎて、思い切った絵がイメージできなくなる人もいるでしょう。
11/3(日)〜4(月)に行われた模試には河合塾名古屋校からの作品も集まりました。
参加した人たちは、正しさのない課題に取り組むなかでも、その窮屈さから解放されて、あっこれじゃいけない!自分の絵が描けなくなる、って気付けた、ハッとする経験になったんじゃないかと思っています。表現して、それを誰かと共有したい、そんな絵が多くあるなか、講師側もポジティブに採点、評価することができました。
...かつ、辛口...合格圏内の評価は出しませんでした。
作品は全員分一点一点講評し、各自、問題点も明確になったと思います。
成長には謙虚であることが必要です。人に批難、指摘されても、自分の中の「正しさ」に辿り着くには、時に自身の信憑するものを強く拘泥し、そこに懐疑も抱き、自分のものさしを確実なものにしていく。
話を続け
自らの勇気と機知について
自分に話すように話し、
明快なことには、絵筆の調子も変わらないでしょう。
わからないことに目を向けてみて、
わからないなりにも、
「こうじゃないか?」
と見出したものをどれほど貪欲に貯め込んでいるか、
それを見ただけでも心に残るものがあります。
皆さんの作品を見せに来てください。
建築 東京芸大実技模試実施
今年度もまた、10/19、20の土日2日間、
河合塾美術研究所新宿校建築専攻で東京芸大実技模試が行われました。
今年度は昨年度よりも多く、遠方から参加した人なども含めて全員で29名ほどの受験生が集まり、
普段の授業よりも緊張感があふれ、皆さんの熱気が伝わる模擬試験となりました。
実際の入試と同様の時間で、1日目に空間構成、2日目に総合表現を行いました。
空間構成の問題はベーシックな影問題というものでしたが、まだまだ影や図法の理解が足りなかったり、描写表現が拙かったりする部分が見受けられる人も多かったです。
これから試験までに足りないところをしっかりと克服してほしいものです。
総合表現の問題は、形態の操作の条件が決められており、「異なる行動を喚起する3つの場」を考え、表現するものでした。
与えられた条件をうまく捉えてどれだけ自由に発想できるか、またその発想した空間をどれだけ伝わるように表現できるか、
などが重要なポイントとなります。
文章も含めて、表現力はまだまだの人も多かったので、わかりやすく伝わる表現を目指し、みなさん頑張ってください。
今回の模試は、参加者のみなさんも現在の自分の実力を測る良い機会となったようです。
まだまだ試験まで時間はありますので、しっかりと現状の自分の実力を見つめ直し、
本番では力を十二分に発揮できるように準備していきましょう。
日本画からのおしらせ
こんにちは。日本画主任の川名です。
この度河合塾では、10月の13(日)、14(祝月)に予定をしていた東京芸大実技模試を台風19号の影響を加味し、取りやめることにいたしました。
まずはここを目標に制作をしてきているみなさんのことも思い、できる方法も色々と考えてみましたが、安全を第一と決定いたしました。大変残念ですが、ご了承ください。
また、受験料につきましては、別途返金のご案内を郵送しますので、ご確認ください。
しかし!せっかくの秋のイベントを、台風のせいで何にも無くしてしまうのは勿体ないということで、急遽日本画ではイベントを打つことにしました。しかも無料です!
10月14日(祝月)には、大部屋に並べた歴代合格者作品展示のなかで、みなさんの普段の制作の作品講評・相談会を行います。(個別やグループ講評にも対応いたします。)
時間は13時~16時の3時間になりますので、お間違えのないようにしてください。
参加人数によっては少しお待たせするかもしれませんので、時間に余裕を持っていらしてくださいね!
また、10月15日(火)から18日(金)までは、本科専科共に無料体験授業を行います。
申し込みフォーム→ https://www.kawai-juku.ac.jp/event/list/dtl0000012024
無料体験授業では、芸大模試の代わりとして、名古屋校との合同コンクールを行う予定です。
また別日にはなりますが、コンクールでは模試同様、芸大の合格基準に合わせた採点を行います。講評も参加可能ですが(11月上旬予定)、外生のみなさまには後日講評内容を含めたカルテを郵送いたします。
●無料体験授業:本科、昼間のコース/9時半〜16時半
15(火)〜16(水) 新宿名古屋合同着彩コンクール(採点・講評11月上旬/カルテあり)
17(木)〜18(金) 石膏デッサンの授業体験(講評あり/カルテあり)
*申し込みフォームでは15、16日が石膏の課題となっていますが、着彩に変更いたします。課題内容ではなく、日時を合わせてお申し込みください。
●無料体験授業:専科、夜間のコース/17時半〜20時半
15(火)〜18(金):6日コース 新宿名古屋合同着彩コンクール(採点・講評別日/カルテあり)
15(火)〜16(水):3日コース 6時間石膏デッサン体験授業(講評あり/カルテあり)
となります。
奮ってご参加ください!
【日本画】東京芸大公開実技模試(二次試験)申し込み受付中!!
こんにちは!
すでに他専攻で芸大模試を行っているところもありますが、日本画専攻は来たる10月13・14日に模試を行います!
6月に行った一次試験の実技模試では沢山の方に参加していただき大盛況で終えることができました。今回の二次試験の模試でも多くの方の申し込みをお待ちしております。
河合塾には沢山の年代の講師がおり、様々な視点から、より芸大の合格基準に近い評価で採点いたします。
実は、昨年の芸大実技模試での1位を獲得した方は東京芸大に合格致しました!
今年も芸大合格レベルの作品が集まることを期待しております。
模試では試験さながらの緊張感の中、自分の実力に真に向き合うことができる良い機会です。自分の実技レベルの把握のためにもこの機会に是非ご参加ください!
申し込みはこちらから↓
https://www.kawai-juku.ac.jp/trial-exam/ptc/tky/practical/
また、模試後には授業の無料体験講座も開催致しますので、こちらも是非奮ってご参加ください!
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/news/event_detail.html#001
いきなりしょっぱな模試
9月の頭に油絵専攻の東京芸術大学実技模試(素描)を実施しました。
無論、画面は特大の倍版木炭紙!!
近年、進路に関して、多様なカタチが取られるようになりましたね。
5年前と比べると、積極的な動機から私立大学進学を選択する人も見かけます。
今回は、とはいえ一番人気、東京芸術大学の油画専攻の一次試験を想定した模試です。
一番人気というだけあって、作品が一番並ぶのもこの大学の入試の特徴、多様で、合格する作品も、自ずと洗練されたものが並ぶようになります。
絵を描く上での研鑽の一つの手法として、たくさんの作品に触れることは、とても大事なことです。受験という括りにかかわらず、同時代に生きる人たちが、同じ問題に直面した時に、どんな視野を持って、どんな手段で、向き合うのか、触れることが、新たな発見につながり、新たな問題意識、制作のエネルギーを生むことがあります。
こういった経験を積み重ねていく上で、逆に自分の視界を限定して問題を排除し発見の芽を摘んでしまうのか、スコープを変え、発見する愉しさを感受する方へ足が向けられるようになるのか、様々あると思います。
参加した人たちの作品を並べて、評価を考える中で、結果としては私たち講師が思い描いた作品とは異なり、のびのびとした印象というよりは、思いのほか、閉塞的な作品が並んだかもしれません。実際、講評の会場には河合塾名古屋校での同一課題の参加者の作品も並んだところ、制作に対する熱量など、差が見受けられました。
私たち講師の期待の中でも、そんな作品の中から観者にとって汲み取る力を要する作品が多かったものの、中には潜在しているものがある深み、厚みを匂わす作品郡で、密かに生徒たちの成長を感じました。そして外部から受けに来た一般生の作品にもハッとさせられました。
自分が表現したいもの、と、表現されたものの一致を、絵を描いて間もない人の場合、意外と見過ごしがちで、自分の視点の中での表現されているものと表現したいものの折衷に閉じて制作を進めがちだけど、表現しているもの(主観のフレームを飛び越えていない)と表現されたもの(飛び越えた視点)が捉えられてこそ、初めて表現したいものが見えてくるとは思いませんか?
講評後、受験者たちも、ふつふつ煮えるものを温めているようでした。
11月油絵専攻の模試はまだ続きます。
やり残していることにトライしてみてください。