河合塾美術研究所 新宿校 授業風景

1学期授業風景 の記事一覧

日本画専科:5月スタート!

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2019年 05月 13日 18:30

こんにちは。ゴールデンウィークも終わり、すっかり初夏らしい季節になりましたね!

今年のGWは学校によっては10連休もあり、日本画専攻は8日ぶりの授業となりました。
4月からスタートし、生徒が休みボケで4月に習ったこと忘れてないかな・・?!とちょっと心配しながらも5月がスタート。

GW明け最初の授業はまず、宿題の講評です。



今年の課題内容は、本科専科共に『好きなもの、気になったものをモチーフに細密着彩』を描いてくる、というもの。(写真は本科・専科作品の両方を掲示しています。)

まだ道具に慣れていない生徒もいる中、休み中に10枚も描いてきてくれた人、家族で行ったキャンプ場で写生をしてきてくれた方など、皆頑張って描いてきてくれました。
偉い!!心配が吹っ飛びました!



(専科生徒作品一部)


講評後の課題は「道具の使い方(鉛筆編)」です。


毎年河合塾では4月の授業に「ものの成り立ち・構造を知る」という授業を行い、描く上で重要な『物の見方』を学びます。
5月はその上で、道具の使い方の復習を行い、技術力アップを目指します。

今回、道具の使い方(鉛筆編)では、経験の少ない生徒に鉛筆のグレースケールを見せながらそれぞれの種類の特徴について説明をしました。



(※グレースケール=鉛筆や木炭などの筆圧などのよって変化する色見の見本。)

普段使う鉛筆と違い、デッサンで用いる鉛筆は7B〜HB、F、H〜6Hと種類も多く、
色の濃さだけでなく質感の差を意識して使い分ける必要があります。

グレースケールから鉛筆の特徴を学んだ後は、静物デッサン。
鉛筆の質感や色幅をうまく利用し、モチーフの質感、固有色の差、特徴を表現することがポイントです。


(制作風景)

(講評)




こちらは生徒作品一部です。

まだ、モチーフらしい形や固有色差など表現しきれていない部分もありますが、よく観察し、モチーフの質感をうまく捉えられていまね。素晴らしいです!

まだまだ一学期も始まったばかりですが、この調子で頑張りましょう!

河合塾では夏のイベント、体験講座もございます!この機会に是非体験してみてください。
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/news/event.html

合同授業人物クロッキー&デッサン

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2019年 05月 08日 18:57

こんにちは。
河合塾では年数回、日本画・油絵・彫刻・デザイン工芸・先端芸術が合同で授業を行うカリキュラムがあります。人物や動物など全専攻で共通する課題で、普段はあまり関わりのない他専攻の塾生や、講師と交流し、視野を広げてもらいたいという狙いです。
普段の授業で指摘されることが、他専攻の先生にも同じことを言われたり、はたまた違うアプローチで物を観察する視点を手に入れたり、専攻を越えて様々な化学反応が起きる授業の一つです。

本年度第1回目は、「人物クロッキー&デッサン」とし、本科生は2日間で女性ヌードデッサンを行いました。モデルさんを大人数で所狭しと取り囲むのも、合同授業の醍醐味(?)講評でも、いろいろなタイプの絵がずらりと並んで壮観です!



さて、今回の合同授業はこれで終わりではありません。
授業で制作したクロッキーとデッサンを河合塾新宿校のギャラリースペースGllery Kartにて全員分展示します!もちろん展示作業はみんなで!しかも展示は高校生の専科クラスも出品し、壁一面上から下まで作品で埋め尽くされます。



人物の基本は、やはり「人物らしさ」を捉えられているか。専攻は違っても、生き生きとした人物が表現できているかどうかは、描く側がヒトならば、観る側もヒト。若干の違和感もたちどころに伝わってしまうシビアなモチーフです。 
ならば、モデルさんを正確に描けば良いのか?いいえ。モデルさんは石膏とは違い、生きています。ポーズ中も動くし、ポーズごとにも動きは出てきます。静物デッサンの気分になってしまう人もいますが、本当は動物デッサンなんですね。生き生きとした人体を捉えるためには、「生き物らしさ」を観察する必要があります。
さて、河合塾の塾生たちの人物は「生き物らしさ」に近付けているでしょうか...!
みなさま、是非ご高覧下さい。



専攻合同授業/「クロッキー・人体から学ぶもの」
Gallery Kart
5/4(土)〜25(土)
10:00〜18:00(会期中無休/日曜・最終日は16:00まで<入場無料>
(※リンク、河合塾HP美術研究所新宿校Kart情報)
河合塾美術研究所・新宿校1F、ギャラリースペース
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-14-5

ベルヴェ、ベルヴェ、ベルヴェ!

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2019年 05月 04日 15:51




お久しぶりです、彫刻科です。

今回は本科生の、ベルヴェデーレのトルソのデッサンをご紹介します。


ベルヴェデーレは石膏像であるトルソの中でも、一際大きな像です。
とっても描き甲斐がありますね!

そしてなんと木炭紙倍版でのデッサンになります!



大きいですね。イーゼルに置くとほとんど身長と同じくらいあります。
まさに「体を動かして描く!!」と言った感じです!
彫刻科の授業ではなかなかお目いかかることができません。




大きい画面でのデッサンでは、やはり離れて描くことが重要になってきます。
いつもの木炭紙でさえバランスを失いやすい大きさなので、今回は特に注意してほしいですね。
離れて、描いての往復運動をどんどん繰り返しましょう!!



はじめは一時間あまりクロッキーしてもらいました。
みんなはじめから大きく捉えることができてますね〜
量感も出ていて迫力が出てきそうです。

この勢いで本番も描きあげていきましょう~!





ベルヴェデーレのトルソでは、体のねじれや突き出した足からなる空間を画面の中でどれだけ出せるかが肝です。
なかなかあの激しい動きを出すのは難しいです。若干動きが弱くなってしまい勝ちです。

そして構図ですね。
入れすぎると空間が出しづらくなるし、小さく入れるともったいないですね。
いつもの石膏デッサン以上にその選択の必要性が見えてくると思います。


それでは、完成作品を見て行きましょうか~



Iさんの作品
構図が大きく入っていて、且つ空間を大きく出せていますね。
量感や迫力もあって良い描きっぷりです!



こちらは夜間部に通っているN君の作品です。
モチーフの持つ空間がよく出せています。
特に足周りがすっきりしていていいですね!
石膏の白さも伝わってくる、クリアな一枚。

ここに載せていない生徒たちも大きく迫力のある作品になっていました。
いつも以上に客観性を意識できたのではないでしょうか、、、!
たまに画面の大きさを変えてみるのもいいかもしれないですね。

そして「画面から離れる」という視点を、今後のデッサンや塑造にも活かしてほしいです!

以上、彫刻科でした!

新学期スタート

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2019年 04月 22日 17:31


こんにちは。日本画専攻です。
新学期が始まって2週間。少しずつみんな慣れてきて、新しい友達ができたり、休み時間も賑やかになってきましたね。
一年間、時間と空間と目標も共にする仲間達。良きライバルでもあり友人として切磋琢磨していこう!

もちろん、授業中は切り替えて、集中して取り組んでいます。1学期は、押さえて欲しいポイントを各講師がしっかりレクチャーする時間が多めのカリキュラムです。
まだ始めたての受験生には道具の使い方・コツをレクチャー。またモチーフを捉えるための基本的ないろはを知ってもらいます。



経験者には基礎的なことの再確認と、次のステップアップに必要な課題を見つけられるよう、しっかり土台を固め安定感と自信を付けられるようにしていきます。
構図の考え方、空間の捉え方を一から解説します。



まずは夏に向けて、良いスタートが切れるよう、慌てず焦らず丁寧に取り組んでいきましょう!