2020年04月 の記事一覧
映像専攻 武蔵美映像合格者再現作品解説 2
武蔵美映像合格者再現作品解説第二弾はこの作品です。とにもかくにも、この「移動」する視点ですね。映像という媒体以外では表現しえない風景です。眼前で空間が動いている。そこに時間が流れている。それだけです。それだけなのですが、それをとらえることで、それだけで「映像」が出現するのです。映像技術、表現が生まれてから120年以上変わっていない史実です。被写体はただそこにあるだけ。それを切り取る視界が移動する。そこに生まれるリズム。連続する景色はミュージックビデオにも応用できそうな音楽性を有しています。我々の日常には、こういった連続性が実に多くあふれています。横断歩道にブロック塀、フェンスや階段、ガードレールと電柱、その電線にとまるムクドリたち...移動を手段ではなく目的ととらえることで、街には連続によって出来ているものがいくらでも存在していることに気づけます。
その連続性を最前面に押し出すような構図がとられています。この画面にはカメラマンの視線が存在しているのです。どこに座って、どちらを向いて、どのような対比と運動で空間を切り取るか。それが極めて明確なのです。描いているというよりも、撮影している意識ですね。助手席から身体をひねり、進行方向の斜め後ろに目を向ける。右手前から現れて左奥へ矢継ぎ早に消えていく鉄骨を近景として、遠方には同方向へ微速でフレームアウトしていく島を収める。物理的な動作をきっかけに、実に巧みに心情の描写へ移行させています。
そこに記された内容を一言で言えば、離郷ですね。決して独自性の強い題材ではありません。作者自身は島育ちではないのでフィクションです。前回解説した「煙突」が極めて日記的なドキュメントだったのに対して、設定された出自の少し特別な日の話です。とはいえ、派手だったり特殊な状況とはいえないこの内容のどういった点が評価につながったのか?
それは、いかにすれば「映像」として印象づけられるのか、に焦点を絞っているからに他なりません。前述の画づくりはもちろん、文章でも映像をしっかり意識しています。冒頭を少し読んだだけでもそれがわかりますね。視覚と嗅覚、聴覚が現れて、そして触覚(気温)。内面を吐露してしまえば簡単ですが、それは「映像」ではない。いつもの橋を走る車、意図を感じさせない所作から車窓へ視線を移すことで、やっと主題である郷愁が出現します。このカウントダウンという語彙が効いています。その均質な時間経過によって、作品全体のテンションを丁寧に制御しています。こういった場面にありがちな湿り気を拒否するような、実に抑制の効いた見せ方ですね。心情ありきではない、鉄骨と島の多層構造を持った映像から引き出された郷愁です。まず「映像」なのです!
この作品も、やはり日常的な観察から生まれているわけですね。文章(物語)ではなく、あくまで「映像」で課題に応えていることがわかります。最後に交わされる方言も、朴訥ながら抜け目ない演出が施された一作です。
では、次回の合格者作品にもご期待ください!
【日本画専攻】自宅課題レポート (専科)3
こんにちは日本画専攻(専科)担当講師のみやもとです。
コロナ状況は変わらないので、引き続き自宅待機が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
自分はとにかく運動不足にならない為に、朝起きたらラジオ体操をやっています。ラジオ体操なんて小学生以来ですが(笑)
話は変わり、現在河合塾では、5月入塾の生徒さんに向けて自宅課題を出しています。(5月からの入塾申し込み者対象)
専科生(高校1〜3年生)は高校の授業と並行して入試の実技対策をしていく必要があるのでなかなか忙しいと思いますが、そういった中で自宅課題もできている生徒さんもいるので、大変素晴らしいです!!
「これからやります。」という生徒さんも少しずつで良いですから、自分が取り組みやすい課題から順番にやっていって下さい。
河合塾では日本画専科生も今の自粛生活期間中にも目標を持って取り組めるように、予備校でやってもらうのと同じくらい出題しました。制作時間やモチーフ、サイズはある程度選択できるように出題しています。
授業はまだ始まっていませんが、実技に関しては「とにかく動かす(絵を描く)」ことが大切ですから、今からできる事を少しずつやっていきましょう。
※専科の課題に関して、これから作品の講評も随時行う予定です。詳細は別途お知らせしていますので、分からない事などありましたら気兼ねなくご質問ください。
もちろん今年の受験が待ってくれる訳ではないので少しずつで良いですから、やっていきましょう。
【日本画専攻 】自宅課題レポート2
こんにちは。日本画主任のかわなです。
自宅課題生活、3週間目がはじまりましたね。
現在河合塾では、5月入塾の生徒さんに向けて自宅課題を出しています。(5月からの入塾申し込み者対象)
専科生はまず高校の課題をしっかりとやることが大切です。そして河合塾からも自宅課題を出しているので、自分の余裕を見て取り組んでみてくださいね!
本科生は、自分で課題や目標を作らない限り何もないので、あっという間に時間が過ぎてしいますよね。
本科生には「4月は自分の計画を持って時間を使って欲しい。」そんな気持ちもありますが、実は自分だけでやるとなかなかやる気が持てなかったり、怠けてしまって、気がついたら昼夜逆転してしまったり...そんなことはよくあると思います。
河合塾ではまだ塾生として授業はスタートしていませんが、日本画本科では今の自粛生活期間中にも目標を持って取り組めるように、予備校に通っているのと同じペースくらいで出題しました。
制作時間やモチーフ、サイズも自由ですが、毎課題のテーマがあるのでそれに準じて制作ができるようになっています。
なかなかできないかな...と思っていましたが、みんな、自分の今の状況に合わせてしっかりとやってきていますね!!
(講評プリントの一部です)
(静物デッサン:描きだし1.5~2時間くらいの参考作品です)
高校生は、いろいろな形でクラスメイトとのやりとりがあると思いますが、
予備校生にも「一人じゃない」ということを味わっていてもらいたい!そんな思いから、本科全体で同じように課題を設けています。
やっぱり、みんなが一緒に頑張っている姿を見られると、少しやる気スイッチが入ることもありますよね。
毎課題を計画表通りに出している人も、自分で順番を変えて取り組んでいる人も、勿論自分で今やるべき課題を決めてやっている人も、色々いて良いのです!
講評プリントは引き続き全員が見られるようにしていますので、みんなの様子も見つつ、今だからこそできる自分の課題を考えて、一つずつやっていきましょうね。
まだまだ一緒に頑張る仲間を募集しています!
こんな春のスタートだからこそ、
自分を見つめて、一緒にそれをつなげていきましょう☆
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/course/jpn/#tablink_tab01
【日本画専攻】自宅課題レポート1
こんにちは、日本画講師の石元です。
自宅課題第1回目の提出期限は18日でした。
今年は緊急事態宣言のために授業は延期、入塾ガイダンスも中止で私たち講師は学生とは一度も顔を合わせていませんでした。
また自宅課題も急遽作ったもので学生たちに伝わるかどうか不安だらけでしたが、この度、皆さんの作品(画像)の提出をしっかりと確認でき、無事に講評プリントを作成することが出来ました!
「絵は人を語る」とよく言いますが、絵を見るだけでその人に会ったような気持ちになります。
学生達の描いてきた作品を見て「絵が描きたい」「上手くなりたい」という熱い思いが伝わってきてこちらも嬉しくなりました。
今はまだ間接的な実技指導しか出来ませんが、早く通常の授業が始まることを心よりお祈りしています。
<自宅課題 例>
さて1回目はデッサンの基本となる静物デッサンの課題でした。モチーフ例は伝えましたが、やはりこの時期ですから手に入らない物もあります。
また今はなるべく外出を控えたいので外へ買いに行くことも出来れば避けたいです。
そこで課題は自宅で手に入りやすい物、または代用品を使用するなど柔軟に対応できるようにしてあります。
初回に提出された作品は実技経験の差、作品の魅力がそれぞれにありましたが、こちらが思っていたよりは完成度の高い作品が多く集まり、出だしとしてはまずまず良いと思います。
提出された作品1つひとつにコメントを書き足し、丁寧に講評プリントを作っていきました。
プリント例はこんな感じです。
<講評プリント 例>
自分の講評もそうですが、今回は他の人へのコメントも文字で見られるのでとても新鮮だと思います。
いつもの講評だとボーッと聞き逃してしまったり、後で忘れてしまったりするからです。
こうやって文字で残ることで講評をいつでも後から反復して学ぶことが出来ます。
このブログがアップされる頃には講評プリントが郵送で届いていると思います。
コメントと作品を参考にして次の課題に挑んでください。自宅で一人制作するのは少々心細いかもしれませんが、我々講師は皆さんの頑張りをちゃんと見守っています。
ぜひこの状況に負けないよう、しっかりモチベーションを上げていきましょう!
では次の課題提出を楽しみに待っています!
【日本画専攻】自宅課題について
【日本画専攻の生徒のみなさんへ】
(お送りした自宅課題の流れをお伝えします)
こんにちは、日本画のかわなです。
5月入塾の手続きを行ったみなさんの手元には、河合塾からのお便りが届きましたか?
授業開始予定が5月7日になった関係で、約1ヶ月間授業ができなくなってしまったことを受け
みなさんにはこの期間にできる自宅課題をお送りいたしました。
送った課題は、自宅学習でも思考力や表現力などを強化できるように考えてあり、自分の状況に合わせて、画面のサイズやモチーフの量なども変更できるような出題になっています。
中身の確認をして、分からないことなどがあれば河合塾にご連絡くださいね。
【本科の流れ】
① まずは同封した「自宅課題のこころえ」というプリントを読んでください。
②別途、新宿校の日本画講師全員の「講師プロフィール」という自己紹介プリントが入っています。どんな先生たちなのか、何となく伝わるといいなと思います。
③「自宅課題の流れ」、「カリキュラム表」、「課題表」、「スケジュール表」などの確認、自分のできる量や持っている画材で対応可能かどうかの確認を行ってください。
③自分で書き込めるスケジュール表も入っているので、自分の生活の中でリズムを作れるように、時間と量を考えて課題を組んでみてください。
④作品を描いたら、塾生専用のメールアドレスに写真を送ってください。
一人でやっているのではなく、みんなで頑張っていることも見えるような形で、作品コメントと共に返答します。
その方法は「自宅課題の流れ」プリントで確認をしてくださいね。
⑤一週間に一度程度、ブログでお知らせや状況を発信する予定です!
【専科の流れ】
①まずは同封した「自宅課題について」というプリントを読んでください。
自宅課題をどのように学習をしていけば良いか、という流れがわかります。
②別途、新宿校の日本画講師全員の「講師プロフィール」という自己紹介プリントが入っています。どんな先生たちなのか、何となく伝わるといいなと思います。
③自分で書き込める「スケジュール表」も入っているので、自分の生活の中でリズムを作れるように、時間と量を考えて課題を組んでみてください。
④作品を描いたら、塾生専用のメールアドレスに写真を送ってください。
みなさんの制作の様子を見ながら、ブログなどで出題解説などを行いたいと思います。メールでの作品提出の方法はプリントに書いてあるので読んでみてくださいね。
⑤一週間に一度程度、ブログでお知らせや状況を発信する予定です!
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※同封された専科用の書類に、3点内容に誤りがございました。以下のように訂正させていただきます。
大変失礼致しました。
■プリント「専科生 自宅課題について」
中央部分の項目【同封された書類】
×・カリキュラム表(4・5月)2点
↓
◯・カリキュラム表(4・5月)1点
■プリント「日本画【専科】 自宅課題9」
中央部分の項目
〈モチーフ(描く被写体を指します)〉
×・質感の違うモチーフ3つ以上
↓
◯・質感の違うモチーフ2つ以上
■同じプリント「専科生 自宅課題について」
〈注意点〉の最後の1行誤植です。
×・と思えるもの
↓
◯ なしで
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今の時期は、とにかく自衛の心を忘れないでモチーフが手に入らなくても無理はしないこと。
家にあるもので考えることだって大切ですからね。
みんなでやっているということを力にして、一緒にがんばりましょうね!!
一日も早い終息を願いつつ、皆さんに会える日を楽しみにしています。
今後変更などがあれば、河合塾のHP、twitter、ブログ、LINE等でお知らせしますので、たまに確認をするようにしてください!
【建築専攻】自宅課題について
世界が難しい局面の中、ここ東京でも緊急事態宣言が出て、皆さん不安な状況にあると思います。
こんな時だからこそ、家の中でじっくり物事を考え、1年後の受験に向けて知識と技術を蓄えていくことも大切です。
建築専攻でも春期講習が行われました。春期はデッサン、スケッチ写生、立体構成とこれから建築の受験に向かうベースとなるようなものを色々行なっています。
その中でも今年は例年行なっていたスケッチ・写生に行くことが出来ず、校舎周辺での散策で写真を撮り、写真の模写などを行いました。予定を変えて都庁周辺まで出かけましたが、人は少なく、天気の良い中、桜も綺麗に咲いていました。
このような状況下、新学期の開講が出来ず、皆さんも不安を抱えてのスタートとなりましたが、早く収束して、新宿校舎で皆と会えることを楽しみにしています。
入塾した皆さんには休校中の課題も送りましたので、勉強の合間にでもぜひ取り組んでみてください。
以下に課題への取り組み方などを書いています。その説明も読んで楽しんでやってみましょう。
〜〜課題への取り組み方など 建築専攻6つの課題〜〜
1、制作(立体物) 折り紙建築を出題しています。平面と立体の関係を見つけましょう。紙工作のなかで、カッターや定規の使い方になれること。自由に形態を生み出せるようになっていくベースを作ることが目標です。しっかり作れば綺麗なものができるので、楽しんで取り組みましょう。丁寧さと根気は必要です。
課題の他にも単純な幾何形態(立方体や円柱など)をなるべく綺麗にケント紙などで作ってみるのも練習になりますし、デッサンのモチーフにもなって良いと思います。
2、写真模写 写真のコピーを2点ほど出しています。模写ですが、比率や寸法などはなるべく正確に測って形を写すようにしましょう。またコピーの色に近いくらい黒の色を落としていくことも大切です。鉛筆でできる色の幅や鉛筆の硬さ柔らかさなどを確かめながら取り組んでみてください。自分で描きたい空間の写真などを探して描いてみるのも良いと思います。
3、デッサン 鉛筆のデッサンに取り組んでみます。課題では箱やコップ、自然物などを出していますが、そのものがなければ、他のものでも大丈夫です。デッサンの基本は観察力です。まずしっかりとモチーフを見ることから始まりますのでよく観察し、観察出来たことをなるべく全て描いていくようにしましょう。描いている途中でも観察と自分の絵とモチーフの比較はとても大切です。違っていれば消して直し、また描くの繰り返しです。頑張って描いてみましょう。
初めての人は、鉛筆の削り方や最初の描き方などYouTubeなどにも色々上がっていますので、それらを参考にして、始めてみるのも良いかと思います。しっかりと鉛筆を削って、鉛筆でできる色の幅や鉛筆の硬さ柔らかさなどを確かめながら取り組んでみてください。
4、読書 読んでみると良さそうな図書をいくつか紹介していますが、あげられていない本でも建築関係や美術関係で様々な本がありますので、興味の持てるものから色々と読んでみましょう。考えるきっかけになったり、将来の目標などを見つけられることにつながると思います。感想レポートもぜひ取り組んで、文章での表現にもなれていきましょう。
5、映画鑑賞 いくつかの推薦映画(こんな時だからこそなるべく楽しめるものを)あげていますが、それ以外のものでも良いので、YouTubeなどの動画ではなく、しっかり作り込まれた映画を見てみましょう。建築などと同様に映画には総合芸術的側面があります。ストーリーを楽しむだけでなく、シーンの美しさや空間の良さなども見つけるつもりで見てみましょう。また製作者が何を伝えようとしているのか?どのようにみて欲しいのか?など作り手側の視点にたって考えて見ることも重要です。読書同様に感想レポートもぜひ取り組んで、文章での表現にもなれていきましょう。
6、収集 テーマとして2つほどあげていますが、これから自分がものを作っていく上で、自分の中にその素となるようなものを多く持っていくことはとても大切になってきます。情報収集は常に行っていかないといけないのですが、そのスタートとして課題として出されているテーマに即していろいろなものを見て、自分が感じることを大切に集めてみましょう。きっとこれからに役に立ってくると思われますし、多く集めてみることで、自分でも気づいていなかった興味や嗜好の方向性などが分かったりもします。ずっと続いていくことですが、これから作り手に向かおうという今、スタートを切って是非やってみましょう。
*以上、多くの課題がありますが、強制ではないので、出来るものから始めて、実際に授業が始まる前までにやれるところまでやってもらえれば良いと思います。くれぐれも体調には気をつけて、元気に授業で会いましょう。
*油絵専攻2020年度講師紹介*
今年は開校が現在の社会情勢を鑑みて5月に見送られました。
声はお届けできないので、新宿校油絵専攻の各講師自身の入試直前当時に描いた作品を提供してもらいました。作品と各自己紹介のコメントと併せて、新学期開始までの様子見としましょう。主要メンバーは計6名です。
後列左から森彰男・中原拓也・堀啓至
前列左から山下宏子・野里佳永・薬師神知美
まずは、油絵専攻主任をしています、野里佳永(のざと かえ)です。
"中学から指導している学生さんは、お久しぶり!新規の学生さんは、はじめまして!ですね。あの頃は...といろいろ思い出されますが、どのような結果が出ても、2年先の覚悟を決めた時の作品です。哲学書も読みあさった時期でもありました。
常識を疑え!をモットーとしています。"
油絵専攻、基礎専攻高1・2コースで指導しています、森彰男(もり あきお)です。
"浪人中のコンクール作品がシミだらけで見つかりました。40年も昔の作品ですが、結構当時を思い出させてくれました。がむしゃらに手を動かす青春の日々...。浪人生活、きつかったけど有意義な時間を過ごさせていただきました。皆さんも貴重な時間をここでしっかりと見つめていきましょう。"
堀啓至(ほり けいし)です。主に本科を担当します。
"えーっと、受験生時代の作品紹介とのことですが、私は、大学に入り、自分の作品をつくりはじめた時、受験時代の作品を全て消却してしまいました。遠い昔の生意気で思い込みの激しい時代でした。今は、昔と違い、作家としての第一歩が、受験でも求められています。学生の皆さんは、ちゃんと後々まで残しておきたくなる作品をつくってくださいね。
、、と言う訳で、最近の作品画像になります。ギャラリーで発表したものの一部です。これで、ご容赦を。他の作品は、https://keishi-hori.com/ にあります。宜しかったら観てください。"
次に、中原拓也(なかはら たくや)です。
"僕は当時から研究が好きなわけでも、絵が好きなわけでも無いんですよね。昔から、人は全くの未知である死をどう受け入れるのだろう?ということだけに興味がありました。人と人、人間と自然、生命と環境の関係、そんな出会いの仕方というテーマはずっと一貫しています。僕にとっては絵と向き合うのは、結果、表れたかたちなのかもしれません。未だにわかりません。
ある時見たカナダの理論生物学者が目的論的生命論みたいなことを言っていて、「こんなことをやってもいいのか!」と感嘆したことがあります。そんな研究者同様、絵に携わる皆さんもきっとアクロバティックな発想を持っていることでしょう。"
油絵専攻と基礎専攻中学で指導しています薬師神知美(やくしじ ともみ)です。
"これを描いた当時は、家から40分ほど自転車を漕いで河合塾まで来ていました。
自転車を漕ぎながら周りの風景を見ながら、自分の絵のことをたくさん考えたなぁ...
今見ると画面がめちゃめちゃ暗くて驚きます笑
予備校でやるのは基本的には入試対策ですが、大学がゴールではなくその先まで考えられる様なサポートができたらなと思います。"
最後に、山下宏子(やました あつこ)です。
今回紹介するのは浪人生の時の作品です。
"浪人生の時は夏まで毎日バイトをして予備校代を貯めていました。いわゆる宅浪です。
その時はバイトから帰ったら、自分の部屋にイーゼルを立てて描いていました。家のものをモチーフにしてみたり...。自分で課題やモチーフを考えて、時間を計って描くのは勉強になったなぁと思います。
今コロナの時期に家で自分と対峙して描くのは一つ成長になるかもしれません。"
皆さん一様ではなくそれぞれに、抱えていた忸怩たる思いありますね。それが確実に今の個性になっていることが滲み出ています。油絵専攻では、背伸びをする、無理して個性を作る必要はありません。社会の速度が上がるにつれて、短期的に下される波のある周囲の評価から個性を求めがちですが、実際は、その中で今の自分を如何に認めるか、個性は常にその後からついてきます。
制作活動と受験時代という嵐の中にいても落ち着いた眼を養いましょう。
5月スタートに向けて、4月から最適な自宅課題を用意しています。詳細は校舎受付窓口、電話にてご確認ください。講師、スタッフ一同お待ちしています。
「基礎専攻修了制作+秀作展」
こんにちは!基礎専攻です。
4月5日から9日まで、毎年恒例、高1・2 生の修了作品と中学生の秀作が一堂に会する「基礎専攻修了制作+秀作展」を開催していました。
基礎専攻高1・2コースでは、3学期の最後に各専攻に分かれて、時間をかけて修了制作を行います。
今年度の最後は新型コロナウイルスの影響により授業が途中で打ち切りになるというアクシデントに見舞われましたが、生徒は自宅や放課後に作品を自力で仕上げ、完成にこぎつけました。
正直、作品が集まるのか?と講師も不安でしたが、全く問題なく作品が集まり、生徒達の作品への執念に圧倒されました。
最終的に立体・平面合わせて約70点の作品が集まりました!
数ある力作の中から講師陣で大賞・副賞・個人賞が選ばれ表彰が行われました。
何点か紹介します。
大賞 Oさん
可愛らしいインコの作品です。羽の細部までしっかり観察しています。
副賞 Iさん
映画を観ている像の作品です。
ポップコーンは本物に見えますが、これも一から制作したものです!
副賞 Sさん
金魚すくいをしていたら迷子になった子を油彩で描いた作品です。袋の中の金魚も迷子なのかな?
基礎高校コースだけではなく、中学コース(高校受験コース・中学美術コース)からも個人賞が選ばれました!
版画の作品です。
コロナの影響により来場者数は多いとは言えませんでしたが、とても良い展示になりました。
5月からまた授業が始まる予定ですが、今回のこの修了作品に取り組む姿勢を忘れずに今後も制作を頑張ってください!
以上基礎専攻でした。
【高校受験】都立総合芸術高校 推薦&一般 入試再現イベント【4/5】
■4/12(日)〜5/6(水)まで実施予定の全授業については、すべて休講といたします。
■5/7(木)〜 授業を開始する予定です。
※休講に伴う授業日の振替および、授業料の対応につきましては、後日ご連絡いたします。
詳細は下記URLへ
https://www.kawai-juku.ac.jp/mrg-info/kanto/school392.html
マスク着用・換気・アルコール消毒と手洗いの励行などを徹底した中で行いました。
都立総合芸術高校の推薦&一般 入試再現デモンストレーションです!
今年合格した卒業生4人に、入試当日の作品を再現してもらいました。
描いている姿もですが、使っている道具などもとても参考になりますね。
毎年ですが、来てくれた中学生のみなさんは、最初から最後まで真剣に見ていました。
今年はコロナウイルスの流行で、見に来られなかった方も多いと思い、制作過程を一部GIF画像にしてみました!
鉛筆デッサンと、着彩デッサン両方とも、よかったら参考にしてください。
春だねぇ~③
本日、春期最終日でした。
教室内では、間隔をとりながらの制作。
みんなよい作品描いていました。
ちょいちょいそのなかに混じって、武蔵美・多摩美 現役合格者、金沢美工・武蔵美 合格者が再現を描いてくれました。
ありがとう!
再現作品は河合塾内展示・入試資料集などで、みてください!
さてただいま自宅待機となっていますが、
河合塾では美味しいものコンクール、やっています。Twitterで確認してね。
そこで、自分なりにしばりをつけて、制作もよいかと。
「短時間デッサン」
絶対に鉛筆使わない、木炭だけのデッサンとか...
また河合塾はちょっと授業開始日がのびます。ホームページご確認くださいね。
油絵では宿題を出します。
内容はのちほど。
面談などはいつでも対応しますので、お問い合わせください。
いま、いろいろ頭の整理ができ、自分磨きができるときです。
まけない!君たちに会える日を楽しみにしてます。
油絵 野里